ニュースリリース
アジア事業強化に向けたシンガポール低圧配電盤メーカーの買収について

2014年11月27日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、本日開催の取締役会決議に基づき、下記の通り、大崎電気工業株式会社(以下「大崎電気」という)およびその100%子会社のOSAKI United International Pte. Ltd. (以下「OUI」という)との間で、SMB Electric Pte. Ltd. (以下「SMBE」という)の買収を目的とし、OUIが100%保有するSMBE株式の全てを譲り受ける旨の契約を締結しましたので、お知らせいたします。
 なお、2014年12月29日付で、当社はSMBEの全発行済株式を取得する予定です。

1.背景と狙い

 当社は経営方針に「エネルギー関連事業の拡大」、「グローバル化」を掲げ、産業インフラ・パワエレ機器事業を中心に海外事業の強化に取り組んでいます。
 SMBEはシンガポール・マレーシア・インドネシア・オーストラリアで事業展開している低圧配電盤および通信装置盤の有力メーカーです。設計コンサルやプラントエンジニアリング会社などとの強固な関係を活かし、データセンター、商業施設、産業プラント・工場設備など向けに多くの納入実績を有しています。
 当社は、昨年10月に変電事業の強化を目的にタイで富士タスコ社を設立し、同年12月には、アジアにおけるものづくりの中核拠点としてパワエレ機器の生産を中心とした新工場(富士電機マニュファクチャリング(タイランド)社)を立ち上げるなど、着実に海外事業基盤の強化を推し進めています。
 今回の買収により、SMBEのリソースを活用しアジアでのさらなる事業拡大を図ります。具体的な取り組みは次の通りです。

■販路の拡大とエンジニアリング力の強化
 
当社が保有する商流に加え、SMBEのアジア・パシフィック地域における販路およびエンジニアリング力を活用し、同社の低圧配電盤と当社のパワエレ機器(無停電電源装置(UPS)、インバータ、モータ、モールドトランス・変圧器、計測機器など)を組み合わせた産業プラント・システム商談を拡大します。

■中圧配電盤技術による事業強化
 当社の技術供与により、新たに中圧配電盤の生産にも取り組み、当社の商材を組み合わせ、船舶用電気設備および海洋分野の洋上プラントなど新規市場開拓を目指します。

2. 買収先会社の概要

以上