ニュースリリース
エクアドル共和国に対する日本政府無償資金協力  ガラパゴス諸島向け太陽光発電および出力安定化システムの起工について

2015年8月31日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、日本の環境プログラム無償資金協力「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」の一環として、エクアドル共和国ガラパゴス諸島へ導入される太陽光発電システムおよび出力安定化システムを、丸紅プロテックス株式会社(東京都新宿区、代表取締役社長:泉 直樹)より受注し、設置工事を開始しましたのでお知らせいたします。

1.当該地域での電力供給について
 世界自然遺産に登録されているガラパゴス諸島では、生態系保護のための環境対策として、再生可能エネルギーの導入が進められています。本プロジェクトにより、電力供給先であるバルトラ島およびサンタクルス島におけるクリーンかつ安定的な電力供給の実現と、ガラパゴスの環境保全への貢献が期待されています。

2.本設備の概要および当社の受注内容
 本設備は、太陽光発電システム(67kw)、および出力安定化システム(総容量4,250kWh)で構成されます。 当社はこれらのシステムについて、調達・据付・現地調整および施主への操業指導を含むフルターンキーで受注しました。

去る7月13日、現地において上記システムの起工式が開催され、施主である電力・代替エネルギー省(MEER)を始めとするエクアドル国政府関係者や、日本側プロジェクト関係者など多数参列し、工事の安全を祈願しました。

《出力安定化システムについて》
小規模な独立電力系統に再生可能エネルギーを大量に導入する際、電圧や周波数の変動、需給アンバランスなど、電力品質の低下による電力系統への影響が課題となっています。
出力安定化システムは、再生可能エネルギーの発電状況に応じ、双方向パワーコンディショナなどを用いて蓄電デバイスの高速充放電を制御することにより、その解決を図るものです。
今回、当社が納入するシステムでは、特長の異なる2種類の蓄電デバイス(鉛蓄電池,リチウムイオン蓄電池)を採用しており、それぞれの特長を活かして、太陽光発電システムはもとより、隣接地に設置済みの風力発電システム(総容量2,250kW)の出力安定化を図ることで、設備全体として高品質な電力供給を実現します。

出力安定化システムについて

当社は、温室効果ガスの削減と電力の安定供給を両立できる出力安定化システムに関する豊富な実績と経験を活かし、今後も日本国内外に向けて当該システムの積極的な導入を図ってまいります。

【お問い合わせ先】
 富士電機株式会社 営業本部
 プロジェクト推進室 海外プロジェクト部
 電話:03-5435-7199

以上