ニュースリリース
ボイラの燃料費削減に貢献する「ボイラ燃焼ソリューション」の発売について

2015年11月30日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、ボイラの燃料費削減に貢献する「ボイラ燃焼ソリューション」を発売しますので、お知らせいたします。

1.背景

 工業用ボイラは、火力発電プラントや鉄鋼、石油化学、食品、製紙工場などにおいて、蒸気供給を行う設備です。国内外の電力投資や新興国における設備投資の拡大を背景に需要の伸長が見込まれており、当社はボイラ設備に適用される電気計装品の市場規模を、2018年に5,500億円と推定しています。
 ボイラの燃料には、重油、石炭、天然ガスなどが使われており、燃料費削減やCO2をはじめとする温室効果ガスの排出抑制は、お客様が抱える重要な課題です。
 本製品は、独自の燃焼制御(ソフトウェア)と計測機器を組み合わせ、これらの課題解決に貢献するソリューションパッケージです。火力発電プラント向け大容量ボイラから工場設備向け中小容量ボイラまで幅広く対応し、日本、東南アジア、中国を中心にグローバル市場に展開。2018年度に30億円の売上を目指します。

2.製品の特長

1)燃料費削減、CO2排出抑制に貢献
 独自設計したソフトウェアでボイラを制御することで、超希薄空気領域(ボイラの効率が最も高くなる燃焼領域)での運転を実現します。これにより、約1%の燃料費削減とCO2排出抑制に貢献します。例えば容量50t/hの重油ボイラの場合、燃料費を年間14.1百万円削減(注)することが可能です。

 (注)

当社試算値。下表「燃料費削減額」参照

2)CO排出量を環境基準値内に抑制
 超希薄空気領域での燃焼はCO(一酸化炭素)の発生を伴いますが、当社製計測機器「レーザ方式ガス分析計」は、ボイラの排ガスに含まれるCO濃度のリアルタイム測定を可能とします。本分析計を上記ソフトウェアに組み込むことで、排出量を環境基準値内に制御し、抑制します。

3)他社システムにも適用可能
 本ソリューションは、簡易な既設システムの改造で、他社システムにも適用可能です。

3.適用対象

 容量15t/h以上のボイラ

4.販売価格

 1,000万円から(設置調整費用を除く)

5.発売時期

 即日

6.製品に関するお問合せ先

 富士電機株式会社 産業インフラ事業本部
 産業計測機器事業部 制御機器技術部
 042-583-6958

(注)

本製品は 12月2日から4日に東京ビッグサイトで開催される
「システム コントロール フェア2015」「計測展2015 TOKYO」に出展します。

【参考】ソリューションパッケージ構成

ソリューションパッケージ構成

以上