ニュースリリース
超高効率モールド変圧器「スーパーエコモルトラⅡ」の発売について

2017年5月16日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、超高効率モールド変圧器「スーパーエコモルトラⅡ」を発売しますので、お知らせいたします。

1. 発売の背景

 変圧器は発電所や変電所に設置され、工場やビルなどの場所・用途に応じて電圧を変える製品です。モールド変圧器は、絶縁材料に樹脂を用いているため難燃性が高く、都市部のビルや工場、データセンターなど火災予防が重要視される場所で使われます。モールド変圧器の国内市場規模は約150億円で、今後も安定した需要が見込まれています。
 現在、低炭素社会の実現に向けて電気機器に対する省エネ要求が高まっています。変圧器は、経済産業省が定めたトップランナー方式(注)の特定機器として、2014年度からエネルギー消費効率の第二次判断基準が適用されていますが、今回発売する「スーパーエコモルトラⅡ」は、同基準を大きく上回る省エネを実現します。
 当社は本製品を、主にデータセンターや水処理場など1日を通して電力使用量が多い施設に提案していきます。

(注)既存製品で最も省エネ性能が高い製品(トップランナー)を基準としたエネルギー消費効率基準の策定方法。 モールド変圧器は2007年度からトップランナー方式が適用

2. 製品の特長

1) 電力損失を30%低減
 本製品は、鉄心に使用する鋼板を当社従来製品(トップランナーモルトラ2014)に比べて薄くし、巻線の素材をアルミから導電率が優れる銅に変更することで損失を低減しました。これにより、トップランナー方式の第二次判断基準達成率130%を実現(当社従来製品と比べて電力損失を30%低減)し、電力料金の削減に寄与します。また、床面積も従来製品と同等に維持しており、配電盤や電気室など限られたスペースにおける設置・置き換えが容易です。

2) 長期にわたる絶縁信頼性を向上
 モールド変圧器は巻線全体が樹脂で覆われていますが、真空状態で樹脂を注ぐ当社独自の「真空注型方式」により、巻線内の気泡を完全に取り除くことができます。これにより、長期にわたる絶縁信頼性を向上させています。

3. 発売地域/適用場所

 日本国内/工場、データセンター、水処理場、ショッピングセンターなど

4. 発売時期

 2017年6月

 本製品は2017年5月17日から19日までの3日間、東京ビッグサイトで開催される「JECA FAIR 2017(第65回 電設工業展)」に出展します。

5. 製品仕様

6. 製品に関するお問い合わせ先

 富士電機株式会社 パワエレシステム事業本部
 変電システム事業部 施設電機技術部
 TEL: 03-5435-7089

以上