ニュースリリース
海外向け大容量無停電電源装置「7400WX-T3U」の発売について

2019年4月1日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、海外の電源事業強化に向け、大容量無停電電源装置(以下、UPS)「7400WX-T3U」を発売しましたので、お知らせいたします。

1.背景

 情報システムのクラウド化や電子商取引の進展により、世界的にデータセンターの建設が増えています。データセンターは、重要な情報を預かるサーバーの保護・保守・運用サービスやインターネット接続回線などの提供を行うため、継続的な給電が求められます。当社は、データセンターに必要な機器を組み合わせ、施設全体の設計・構築・運用支援まで一貫して請け負うことができ、電力の安定供給や省エネに貢献しています。この中核となる機器の一つが、停電時にも電源を供給し続けるUPSです。
 近年では、大手クラウドプロバイダーの多い北米やアジアを中心にハイパースケールデータセンター(超大型)の建設が増大しており、UPSの世界市場規模は2022年までにCAGR約10%で302億ドルまで拡大するとされています。(注) ハイパースケールデータセンターは、2万kVA以上の大容量電源を要し、電力使用量が膨大なデータセンターで、搭載されるUPSにも大容量化と省エネが求められています。
 当社は、超大型向けに、大容量UPS「7400WX-T3U」を開発しました。最大8000kVAの大規模システムを構築可能にするとともに、業界最高レベルの装置変換効率により、データセンターにおける電力の安定供給と省エネに貢献します。

(注)

出典:平成30年版 情報通信白書(総務省)

2.製品の特長

1)最大8000kVAの大規模システム構築を可能にし、データセンターの大容量化に貢献

 本製品はモジュール型構造を採用しており、1台330 kVAのUPSユニットを4台組み合わせることで、単機容量で最大1000kVAまで対応することが可能となります。さらに、8機の並列運転が可能のため、最大8000kVAの大規模システムを構築可能です。これにより、データセンターの大容量化へのニーズに応えます。

2)SiCパワー半導体を搭載し、業界最高レベルの装置変換効率を実現

 独自開発した逆阻止IGBT(RB-IGBT)に加え、SiCパワー半導体をUPS内の回路に適用し、業界最高レベルの97.4%の装置変換効率を実現しました。低負荷(負荷率25%時)においても96%以上の装置変換効率を達成しており、電力損失を低減し省エネに貢献します。

3)最適負荷運転モードを搭載し、システム全体の効率向上に寄与

 UPSは、低負荷時に効率が下がります。本製品の最適負荷運転モードは自動でUPS各機の負荷率を判別し給電調整を行います。これにより、システム全体の効率改善に寄与します。

3.概略仕様

(注)

カッコ内は入出力電圧400V時の容量

4.発売時期

 即日

5.適用先

 データセンター、産業用設備など

6.製品に関するお問合せ先

 こちらのお問合せフォームよりお願いいたします。

(注)

本リリースに掲載している情報(製品仕様や価格、問い合わせ先等)は発表日時点のものであり、予告なく変更する場合もございます。
あらかじめご了承ください。

以上