ニュースリリース
設備の生産能力を高める「プラント・工場向け高速制御システム」の発売について

2019年10月28日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、新規開発したコントローラを適用した「プラント・工場向け高速制御システム」を発売しましたので、お知らせいたします。

1. 概要

 生産現場では、製品や素材の生産品目や生産量の増加を背景に、生産能力の向上ならびに安定操業が求められ、これらの生産設備を操る制御システムにも大容量、高速化が要求されています。
 今般、当社は生産設備の稼働状況を監視・制御し、大容量のデータを業界最速で更新可能なコントローラ「MICREX-View XXシリーズXCS-3000 Type E」(以下、XCS-3000 Type E)を開発。本コントローラを適用することで、鉄鋼・非鉄プラント、製紙工場など幅広い生産現場で使用される「プラント・工場向け高速制御システム」の大幅な性能向上を実現しました。

2. 特長

XCS-3000 Type E

1)大容量の監視・制御データを業界最速で更新し、生産能力を向上

 本システムは、生産設備に搭載される駆動機器(インバータやモータ)の監視・制御データを業界最速の0.5msで更新可能とするとともに、当社従来製品に比べて、一度に送受信できるデータ容量を10倍以上増大(512k[STEP])。これにより、生産設備の生産能力向上を実現します。

2)複数のコントローラ配下の機器を同期制御し、歩留りを向上

 大規模鉄鋼プラントなどでは複数のコントローラを使い、300から400台規模の駆動機器を制御していますが、これらの機器のわずかな制御のズレが生産品の品質に影響を及ぼします。本システムでは、複数のコントローラ配下にある機器をタイムラグなく同時に制御する多軸同期制御を業界として初めて実現(下図参照)。生産品の歩留り向上に貢献します。

3)ネットワーク障害発生時の機器停止を防止し、信頼性を向上

 一般的な制御システムでは、コントローラに接続される機器すべてが同一ネットワーク上に配置されているため、断線などのネットワーク障害発生時にはそれらの機器が一斉に停止してしまいます。本システムでは、ネットワーク障害発生時にも障害箇所を避けてデータを伝送できる仕組み(ループ構成)とし、設備の操業停止のリスクを低減。これにより、システムの信頼性を高めました。

3. 仕様

4. 製品に関するお問い合わせ先

 富士電機株式会社 パワエレシステム インダストリー事業本部
 オートメーション事業部 プラント営業技術部 商品企画課
 042-585-6125

【参考資料】プラント・工場向け高速制御システム構成例

(注)

本システムは11月27日(水曜日)から29日(金曜日)に開催されるIIFES(旧:SCF/計測展TOKYO)の当社ブース内にて展示いたします。

(注)

本リリースに掲載している情報(製品仕様や問い合わせ先等)は発表日時点のものであり、予告なく変更する場合もございます。
あらかじめご了承ください。

以上