ニュースリリース
業界初、バッチ式MSPCによる 現場型診断装置「SignAiEdge」の発売について

2019年11月26日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(代表取締役社長:北澤 通宏、本社:東京都品川区)は、バッチ式MSPC(注)で設備の異常兆候を検知・解析できる現場型診断装置「SignAiEdge(サインアイエッジ)」を業界で初めて開発し、発売しましたのでお知らせいたします。

(注)

Multivariate Statistical Process Control(多変量統計的プロセス管理)

1. 発売の狙い

 生産現場では、生産性向上を目的に設備の稼働率を高めることが求められていますが、様々なトラブルによる稼働停止やその原因解析が課題です。とりわけ半導体製造や射出成形など、材料投入、加工、組立、製品取出など一連の動作を繰り返すバッチ生産においてはその対策が難しく、事業者からのニーズが年々高まっています。
 今般当社は、バッチ生産ラインにおける設備の異常兆候を自動検知し、その場で原因を解析できるモニタ型の診断装置を開発し、発売しました。設備の稼働停止要因となり得る異常兆候を事前に把握し、その対策につなげることで、生産設備の安定稼働とお客様の生産性向上に貢献します。

2. 製品の特長

1)バッチ生産に対応

 設備の稼働において、予め学習させた正常時と、実際の稼働時のデータ(圧力や温度など)を比較し、そのデータの乖離から異常の兆候を検出する方法がMSPCです。一般的なMSPCは、水処理施設における水の流れなど、一定の状態が継続するプロセスに適用されますが、バッチ生産には不向きとされていました。
 今回当社は、独自開発のバッチ式MSPC(特許取得済)をタッチパネル付モニタに組み込み、製品化しました。正常時と稼働時のデータとの差分を算出し、診断を行うことで異常兆候を検知します。

2)手早く、簡単に導入可能

 本製品は生産設備に取り付け、既設のコントローラに接続するだけで即座に診断を行うことができます。また、サーバなどのインフラ構築が不要で、手早く、簡単に導入可能です。

3. 主な仕様

4. 発売時期

 即日

5. 製品に関するお問い合わせ先

 富士電機株式会社 パワエレシステム インダストリー事業本部 オートメーション事業部 システム営業技術部
 ☎03-5435-7021

(注)本システムは11月27日(水曜日)から29日(金曜日)に開催されるIIFES(旧:SCF/計測展TOKYO)の当社ブース内にて展示いたします。

(注)本リリースに掲載している情報(製品仕様や価格、問い合わせ先等)は発表日時点のものであり、予告なく変更する場合もございます。あらかじめご了承ください。

以上