ニュースリリース
業界最高レベルの多軸同期制御を実現する プログラマブルコントローラ「MICREX-SX SPH5000M」の発売について

2020年11月11日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、業界最高レベルの多軸同期制御を実現するプログラマブルコントローラ「MICREX-SX SPH5000M」を発売しましたので、お知らせいたします。

1. 概要

 当社は、高速・高精度な制御が求められる、包装機や印刷機、半導体製造装置など向けに「モーションコントロールシステム」を提案し、多くの実績を積み上げています。
 こうした分野で求められる技術の一つが、多数のサーボモータを同期させる技術(多軸同期制御)です。例えば包装機はフィルムを巻き取りながら食品などを包装しますが、皺なく包装するためには複数のサーボモータを同期回転させることが必要です。
 今般発売したプログラマブルコントローラ「MICREX-SX SPH5000M」は、当社のサーボシステム(サーボアンプ・モータ)とともにモーションコントロールシステムを構成し、サーボモータの回転を制御する製品です。
 演算処理能力を高めることにより、同一制御周期で同期できる軸(サーボモータ)の数を当社従来機種に対して倍増させるとともに、お客様の基幹システムやサーバなどと接続するネットワークの通信能力も大幅に強化しました。

2. 製品の特長

MICREX-SX SPH5000M

1)業界最高レベルの多軸同期制御で、設備の機能・性能を向上

 マイコンを高性能化し動作周波数を1GHzに高め、演算速度を向上。
業界最高レベル(注)となる32軸/1msecでの同期制御(当社従来品は16軸/1msec)を実現し、同一制御周期で同期制御できる軸の数を2倍に高めました。お客様は本製品を設備に導入することで、従来以上に複雑な加工ができ、また加工の速度を高めることが可能です。
(注)当社調べ

2)通信能力を高め、お客様設備のIoT化を支援

 通信速度が1Gbpsの「ギガビットEthernet(注)(1000BASE-T)」に対応することで、通信能力を大幅に強化。設備の稼働データ分析や、遠隔地からのリモート監視・制御など、お客様設備のIoT化を支援します。
(注)Ethernetは富士ゼロックス株式会社の商標または登録商標です。

3)電池レス化により定期メンテナンスの負担を軽減

 従来のコントローラはシステムの電源をオフにした際に、内蔵する電池により制御に必要なプログラムなどのデータを保持します。本製品は、電源を供給しなくてもデータを保持できる不揮発性メモリを適用し、電池レス化を実現しました。定期的な電池交換作業を不要とするとともに、交換時のデータ消失リスクを低減します。

3.主な向け先

日本国内および東南アジアの機械セットメーカー(包装機械、印刷機械、半導体製造装置など)

4. 発売日

即日

5. 仕様

6. 製品に関するお問合せ先

富士電機株式会社
パワエレシステム インダストリー事業本部
ファクトリーオートメーション事業部 システム営業技術部
☎03-5435-7021

(注)

本リリースに掲載している情報(製品仕様や問い合わせ先等)は発表日時点のものであり、予告なく変更する場合もございます。
あらかじめご了承ください。