ニュースリリース
現場の情報収集から管理業務まで1台で対応 プログラマブル表示器「MONITOUCH X1 Series」の発売について

2020年11月12日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)はWindows(注)を搭載することで、現場の情報収集から管理業務まで1台で対応するプログラマブル表示器「MONITOUCH X1 Series」を発売しましたので、お知らせいたします。

(注)

X1 Seriesには「Windows 10 IoT Enterprise 2019 LTSC」を搭載しています

1. 狙い

生産現場では、生産性向上や省エネを目的に生産計画や設備の稼働率、エネルギーの使用状況など、日々膨大なデータを収集、処理しています。従来、これらのデータは事務所などに設置された基幹システムで管理・運用することが一般的でしたが、近年は生産ラインの傍にパソコンなどの情報処理端末を設置し、ネットワークや情報処理の負荷低減を図る「エッジコンピューティング」のニーズが高まっています。
 プログラマブル表示器は、PLC(注1)やインバータなどの制御機器や、温度や圧力を測定する計測機器などから情報を収集し、機器の稼働状況の表示、操作に使われる製品です。
 今回発売した「MONITOUCH X1 Series」には、多くの情報処理端末のOS(注2)に使われているWindowsを搭載しました。Windowsを搭載することで、プログラマブル表示器の機能に加えて、情報処理端末で行っていた多くの作業を本製品1台で行うことが可能となります。
 本製品は、日本国内ならびに欧州、中国、東南アジアなどグローバル市場をターゲットとし、海外の生産現場でも多く使用されている通信規格に対応。さらに、従来機種に比べて視認性や操作性も向上しています。

(注1)

Programmable Logic Controller

(注2)

Operating System

2. 製品の特長

1)現場の業務領域の拡大と作業の効率化を後押し

 表計算ソフトやデータベースを始めとしたWindows対応のアプリケーションの使用が可能となるため、生産変更や出荷台数管理、日報作成などが現場で行えます。また、不具合対応などの必要が生じた際に、現場でプログラムを変更でき、迅速な対応が可能となります。

2)海外でニーズが高い通信規格に対応

 欧州や中国など海外を中心に産業向けネットワークとしてニーズが高いOPC UAや、クラウドコンピューティングに適したMQTTに対応しました。

3)視認性・操作性を向上

 高速CPUの搭載、高解像度液晶、PCAP(静電容量)タッチスイッチの採用により、視認性の向上と軽快な操作性を実現しました。また、画像形式をベクター描画とすることで、パーツの拡大/縮小を行っても画像品質を保持できます。 

4)業界トップの接続機器数

 自社製品に限らず、生産現場で使われるPLCやインバータ、計測機器など多数の機種との接続が可能。対象機種数は約900種類で、業界No.1です。(当社調べ)

3. 概略仕様

4. 発売時期

即日

5. 適用先

自動車製造、食品加工、包装機械、工作機械、半導体製造装置、搬送機械など

6. 製品に関するお問合せ先

富士電機株式会社
パワエレシステム インダストリー事業本部
ファクトリーオートメーション事業部 システム営業技術部
☎03-5435-7066

(注)

本リリースに掲載している情報(製品仕様や問い合わせ先等)は発表日時点のものであり、予告なく変更する場合もございます。
あらかじめご了承ください。