ニュースリリース
配線工数削減と作業品質の安定化を実現 「スプリング端子機器」シリーズにコマンドスイッチを追加

2020年12月21日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(代表取締役社長:北澤 通宏、本社:東京都品川区)の子会社である富士電機機器制御株式会社(代表取締役社長:森本 正博、本社:埼玉県鴻巣市、以下FCS)は、配線工数削減と作業品質の安定化を実現する「スプリング端子機器」シリーズに、操作表示用機器であるコマンドスイッチ(注)を追加しましたので、お知らせいたします。

(注)

コマンドスイッチとはFCSの商品名。「command(命令、指令する)」に由来

1. 発売の狙い

 FCSは、電気回路の開閉を行う「電磁接触器・電磁開閉器」や、電気回路の故障や事故の際に電流を遮断する「遮断器」、電気的な接点の開閉を操作する操作表示機器「コマンドスイッチ」などの器具製品を取り扱っており、いずれも日本国内で高いシェアを持っています。
 近年、国内の機械や設備の製造現場では熟練技術者の不足などを背景に、配線の簡易化、生産工数の削減、メンテナンスの工数軽減などのニーズが高まっています。
 これらの要望を受け、FCSは2018年に、電線を差し込むだけで、誰でもスピーディに均質の配線が可能となる「スプリング端子機器」として、「配線用遮断器・漏電遮断器」「サーキットプロテクター」「マニュアルモータスタータ」を発売。今般、本シリーズに「コマンドスイッチ」追加しました。
 これらの製品群は工場のFAラインやビルなどの配電盤や制御盤に広く使われており、FCSは、「スプリング端子機器」シリーズの幅広いラインアップを強みに、お客様のものつくりや設備メンテナンスの省力化に貢献します。

FCSのスプリング端子機器
コマンドスイッチを追加

2. FCSのスプリング端子機器の特長

1)配線工数30%削減と作業品質の安定化を実現
 制御機器はねじを使った配線が主流のため、作業者にはねじ締めの手間やねじのトルク管理などの配線技能が必要です。スプリング端子機器は、配線端子に電線を挿入するだけで配線が完了します。従来のねじ配線に比べて制御盤の配線工数を約30%削減(当社実測データ)。スピーディ、かつ均質な配線が可能となり、制御盤の生産性向上、品質の安定化に大きく寄与します。

2)独自の「板ばね構造」で緩まず、増し締めも不要
 独自開発した「板ばね構造」で、従来のねじ端子と同等の強固な電線保持力を実現しています。ねじ端子に比べて振動や長期使用によるゆるみがないため、定期点検の際のねじのゆるみ検査や増し締め作業も不要となり、製品ライフサイクル全体を通して作業者の手間を軽減します。
3)独自の「配線インジケータ」で、配線完了が視覚的に可能
独自開発した安全機能である「配線インジケータ」で、配線完了の確認が行えます。電線の挿入感覚だけでなく、視覚的に確認が可能です。

スプリング端子断面図

3. 主な仕様(スプリング端子機器一覧)

4. 適用先

工作機械、運搬搬送機械、食品機械、包装、ロボット、半導体製造装置など

5. 発売時期

即日

6. 製品に関するお問合せ先

富士電機機器制御株式会社
技術相談窓口
☎0120-242-994
Ed-c@fujielectric.com

【参考】配電盤・制御盤を構成する主要器具をスプリング端子化

(注)

本リリースに掲載している情報(製品仕様や問い合わせ先等)は発表日時点のものであり、予告なく変更する場合もございます。
あらかじめご了承ください。