富士電機株式会社

ニュースリリース

2021年3月15日
富士電機株式会社

業界トップクラスの低損失を実現
ディスクリートIGBT「XSシリーズ」のラインアップ拡充について

富士電機株式会社(代表取締役社長:北澤 通宏、本社:東京都品川区)は、ディスクリートIGBT※1「XSシリーズ」において、業界トップクラスの低損失を実現した1,200V定格品をラインアップに追加しましたので、お知らせいたします。
※1 Insulated Gate Bipolar Transistor

1. 背景

世界では、脱炭素社会の実現に向けて大きく舵がきられるなか、社会・産業インフラ設備の更なる省エネ化が期待されています。
デジタル変革により投資が拡大するデータセンターの安定稼働に欠かせない無停電電源装置(UPS)、再生可能エネルギーの発電設備に欠かせないパワーコンディショナ(PCS)、電動車の充電インフラを支えるEV用充電器などのパワーエレクトロニクス機器※2には、電力変換・制御のキーデバイスとしてパワー半導体が搭載されています。
パワー半導体は、回路内でスイッチング(電気のオン・オフの切り替え)を細かく繰り返すことで、電圧の制御や直流と交流を切り替えるなどの役割を担います。ディスクリートIGBT「XSシリーズ」は、スイッチング時に生じる電力損失(スイッチング損失)と電気が回路内を流れる際に生じる電力損失(定常損失)の双方を低減し、搭載される製品の省電力化に貢献します。

今回、数10kVAクラスのUPSなど幅広い容量帯の機器に対応すべく、既存の650V定格品に加えて、新たに1,200V定格品の販売を開始しました。ラインアップの拡充により、お客様の機器の設計に貢献します。

本製品が搭載される産業機器の市場規模は現在の600億円から2023年に700億円に伸長する※3と見られており、需要が旺盛な中国、台湾など、グローバルに展開していきます。

※2 電力の変換・制御などを行う機器
※3 当社推定

ディスクリートIGBT「XSシリーズ」

2. 「XSシリーズ」の主な適用先・役割

主な適用先 主な役割
UPS 商用電源(交流の電気)を、UPSのバッテリーに充電するために必要な直流の電力に変換する。また、非常時にはバッテリーに充電された直流の電力を、工場などの設備で使える交流の電力に変換する
PCS 太陽光パネルで発電された直流の電力を、送電線に流すために必要な交流の電力(商用電源)に変換する
EV用充電器 商用電源(交流の電気)を、EVのバッテリーに充電するために直流の電力に変換する

3. 製品の特長

定常損失とスイッチング損失を同時に低減

 本製品は、業界最高クラスの低損失性能を持つ最新の第7世代IGBT素子を搭載しています。チップ構造の最適化とSi(シリコン)基板の薄化により、定常損失とスイッチング損失のトレードオフ特性を改善しました。当社従来品に比べて定常損失を約20%低減するとともに、スイッチング時の電力損失を約6%低減。これにより業界トップクラスの低損失を実現し、搭載機器の省エネと電力コストの削減に貢献します。

4. 主な仕様

型式名 定格電圧(V) 定格電流(A) 内蔵FWD パッケージ
FGW40XS120C 1,200 40 あり TO-247
FGW75XS120C 1,200 75 あり TO-247
FGW40XS120 1,200 40 なし TO-247
FGW75XS120 1,200 75 なし TO-247

5. 製品に関するお問合せ先

富士電機株式会社 電子デバイス事業本部 営業統括部 営業第一部
☎03-5435-7152
【製品カタログホームページ】

https://www.fujielectric.co.jp/products/semiconductor/catalog/

※本リリースに掲載している情報(製品仕様や問い合わせ先、価格等)は発表日時点のものであり、予告なく変更する場合もございます。
あらかじめご了承ください。
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