ニュースリリース
PLCを活用した「異常診断ソリューション」の発売について

2021年9月30日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:北澤通宏)は、PLCを活用し、生産工程における製品加工の異常の検知・分析を行う「異常診断ソリューション」を発売しましたので、お知らせいたします。

1.開発の背景

製品品質の維持・向上のために、お客様の生産ラインにおいて不良品が市場に流出することを防ぐには、生産工程で早期に「異常」を発見し、出荷前に対策を打つことが重要です。例えば食品などの自動包装工程では、封入口の接着部分にくず等が噛み込んだ場合、密封できないことで中身の食品の風味劣化や異物混入など悪影響を及ぼす可能性があります。
これらの対策には赤外線センサや圧力センサなどを用いることが一般的ですが、不良品流出の未然防止に向けて異常検知のさらなる精度向上が求められています。
今般当社は、プログラマブルコントローラ(PLC)に組み込み、製品加工の異常検知と原因分析を行う診断モジュールを開発。サーボシステム、プラグラマブル表示器を組み合わせた「異常診断ソリューション」として提供します。

2. 製品の特長

異常診断ソリューションでは、生産設備の動作制御を行うサーボシステム(サーボモータ)をセンサとして活用します。異常診断は、設備の正常加工時の稼働データ(診断モデル)と稼働中のデータを突き合わせ、乖離を異常として検知する「アナリティクス・AI(MSPC(注))」で実施。従来のセンサに比べて異常検知の精度を高め、センサレスによる設備のコスト低減にも貢献します。
また、診断モジュールに蓄積された診断結果は、プログラマブル表示器に表示。履歴の中から確認したい結果(波形)を選択でき、異常の原因究明を支援します。

(注)Multivariate Statistical Process Control

3.主な対象設備

食品包装機、半導体製造装置、金属加工機など

4. 本ソリューションに関するお問合せ先

富士電機株式会社 パワエレ インダストリー事業本部
ファクトリーオートメーション事業部 制御機器部
☎03-5435-7058

(注)

本リリースに掲載している情報(製品仕様や問い合わせ先等)は発表日時点のものであり、予告なく変更する場合もございます。
あらかじめご了承ください。