ニュースリリース
大幅な省エネを実現する「サステナ自販機シリーズ」の発売について

2022年10月20日
富士電機株式会社

 富士電機株式会社は、大幅な省エネを実現する「サステナ自販機シリーズ」を発売しますので、お知らせします。

1. 背景

 当社は地球温暖化防止に向けて、製品・サービスを通した環境負荷低減を推進しています。自動販売機(以下、自販機)においても、これまで、庫内を効率的に冷却・加温するゾーンクーリング/ヒーティングや冷却時の排熱を加温に再利用するヒートポンプ技術の開発、断熱材の適用などにより消費電力量の削減を図ってきましたが、ここ数年は、決済方法の多様化や自販機の大型化傾向などもあり、消費電力量は横ばいで推移しています。

 今般当社は、パワーエレクトロニクス(電力変換・制御技術)で消費電力量を大幅に削減し、省人・省力化、省資源化に貢献する「サステナ自販機シリーズ」を開発しました。本自販機の普及拡大に努め、持続可能な社会の実現に貢献します。
 なお、2023年を目処に、在庫状況や賞味期限などの情報をもとに、販売価格を変動させるダイナミックプライシングの適用を予定しており、消費者の購買意欲を高めることで食品ロスの低減にもつなげます。

2. 特長

PIS-50/500-J
サステナ自販機シリーズ

1)消費電力量を最大20%削減(省エネ)

 コンプレッサ(圧縮機)の駆動制御にインバータを適用することで省エネ運転を実現します。さらに、庫内の構造や真空断熱材の配置を最適化するとともに、気流を解析し冷気や暖気を効果的に制御することで、庫内の冷却・加温効率を向上させました。これらにより、年間消費電力量を当社従来機比で最大20%削減(注)しました。

(注)30セレクションの場合:2022年度機605kWh/年 → 2023年度機485kWh/年

2)オペレータの作業効率を向上(省人・省力化)

 自社開発のMCU(双方向通信端末)を活用したオペレーションシステムで、売上や在庫などのデータを遠隔地からリアルタイムで確認することが可能です。商品の補充頻度を減らすことで、オペレータの作業効率を向上させ、省人・省力化に貢献します。

3)梱包材を7割減らし、廃棄物を削減(省資源化)

 梱包方法を見直して、梱包材の使用量を7割減らしました。廃棄物を削減することで、省資源化に貢献します。なお梱包材は、段ボールと発泡スチロールを分別しやすくすることで、リサイクル性も高めています。

3. 発売開始

2023年1月

4. 製品に関するお問合せ先

富士電機株式会社 食品流通事業本部 営業統括部 営業第一部
☎03-5435-7075

(注)

本リリースに掲載している情報(製品仕様や価格、問い合わせ先等)は発表日時点のものであり、予告なく変更する場合もございます。あらかじめご了承ください。