「AI外観検査装置」が2025年度（第74回）電機工業技術功績者表彰 優秀賞を受賞しました。

2025年12月2日
富士電機株式会社

「AI外観検査装置の開発」が2025年度（第74回）電機工業技術功績者表彰ものづくり部門 優秀賞を受賞しました。

　このたび富士電機株式会社は「低圧遮断器の欠陥形状を正確に計測可能なAI外観検査装置の開発」により一般社団法人 日本電機工業会（JEMA）の2025年度（第74回）電機工業技術功績者表彰 ものづくり部門の優秀賞を受賞しました。
　2025年10月16日に東京會舘（東京都千代田区丸の内3－2－1）にて表彰式が行われました。

受賞者（左から） 髙橋 洋輔、徳増 匠
受賞内容

[受賞テーマ]
　低圧遮断器の欠陥形状を正確に計測可能なAI外観検査装置の開発

[受賞者]
　技術開発本部　デジタルイノベーション研究所　AI研究部　髙橋　洋輔
　インダストリー事業本部　情報ソリューション事業部　DX推進室　企画部（注）　徳増　匠

注釈

現在はインダストリー事業本部　オートメーション事業部　ＦＡシステム技術部　自動化システム技術課に所属

受賞テーマの概要

　製造業では生産性向上のため工程の自動化が進んでいます。一方で、製品の目視検査・検品作業は、従来型の検査装置では、正常範囲の形状誤差が異常形状の検出精度に対して無視できないケースがあり、自動化が困難でした。
　今回開発した外観検査装置は、画像AI技術を活用し、良品画像のみでAIモデルの構築が可能な「異常検知AI」を用いた独自のアルゴリズムを構築することで、目視検査の自動化を可能とし、熟練検査員と同等以上の良否判定を実現しました。
　当社工場で製造する低圧遮断器の外観検査では、高品質化のため筐体キズ等の大きさや形状に対して厳しい判定基準が設定されています。本検査装置を約4か月間生産現場にて検証した結果、不良の見逃しは無く、過検知率も熟練検査員と同等以下に抑えられました。本成果により、検査員の負荷低減や検査員の確保・育成コストの削減が見込まれ、生産性向上に寄与することが期待されます。

[製品情報]
　AI外観検査装置


電機工業技術功績者表彰について

　一般社団法人 日本電機工業会（JEMA）が、重電部門、家電部門、ものづくり部門、IoT・AI・DX部門の各分野において、新製品･新技術開発などによって優れた成果を挙げ、電機工業の進歩発達に貢献した個人を表彰するものです。

[JEMAプレスリリースページ]



【お問い合わせ先】
　技術開発本部　技術戦略室　研究管理部
　TEL：03-5435-7181