サステナビリティ
製品の安全性確保

製品安全の基本的な考え方

富士電機は、「お客様に安全と安心をお届けすることは企業の社会的責任である」と認識しています。この認識のもと、2008年に以下の「製品安全に関する自主行動計画」を策定し、製品の安全性確保に努めるとともに、従業員への意識啓発を積極的に行っています。

富士電機製品安全に関する自主行動計画

2008年制定 2022年改定

製品安全に関する基本方針

富士電機は、企業行動憲章に掲げた「社会に役立つ安全で優れた製品・サービスを提供し、顧客の満足と信頼を得ます」を基本に、お客様に安全と安心をお届けすることが、企業の社会的責任の一つであるとの認識に立ち、製品安全に関する自主行動計画を定め、誠実に製品安全の確保と対応に努めます。

  1. 1.

    法令の順守

    1. 1.

      製品安全に関する国内外の諸法令・安全規格および自主基準を遵守します。

    2. 2.

      従業員に対しては、周知徹底を図るために教育・研修を実施します。

  2. 2.

    製品安全確保のための品質保証体制の確立

    1. 1.

      製品安全を確保するため、製品企画から製品廃棄に至る製品ライフサイクルにおいて、適切な品質管理を行い、その向上に努めます。

  3. 3.

    製品安全設計の実現

    1. 1.

      開発・設計段階から「安全性の作り込み」を重視し、製品ライフサイクルのあらゆる側面から製品事故発生のリスクを洗い出し、そのリスクを評価し、本質的な製品安全設計の実現に努めます。

    2. 2.

      製品を安全に使用していただくために、製品や取扱説明書等に必要な注意喚起の表示を行い、製品事故の未然防止に努めます。

  4. 4.

    製品事故への対応

    1. 1.

      製品に関わる事故について、速やかにその情報を収集できる体制の構築に努めます。

    2. 2.

      重大製品事故が発生したときは、法令に基づき、速やかに官庁等に報告を行うとともに、お客様に対する適切な情報開示に努めます。

    3. 3.

      製品事故に関し、必要と認められるときには、危害の発生・拡大防止のために製品の回収や修理等の措置を講じます。

    4. 4.

      製品事故の原因追究を行い、再発防止に努めます。

  5. 5.

    製品安全の維持・向上

    1. 1.

      製品安全の確保、製品事故への対応を実施し、内部監査等の定期的なモニタリングを行い、その実効性確保に向け継続的な改善を行うことにより、「製品安全確保」の企業文化を確立し維持・向上に努めます。

品質不良があった際の対応手順・体制

富士電機は、「品質不良」が生じた場合に備えて、緊急時対策の規程と体制を整備しています。また、そうした対応の際は、「お客様の立場に立つ」ことを基本としています。 例えば、万が一、重大事故が発生した場合には、規程に基づき、速やかに富士電機の社長や関係者に伝達し、その後、品質保証責任者が責任者となり、原因究明や対策推進、再発防止などにあたります。

また、製品欠陥が不特定多数に影響を及ぼしそうな場合は、被害拡大防止を図るために、迅速・適切・効果的に対処できるよう「リコール対応基本規程」を定めています。

製品安全に関する取り組み

製品安全関連講座の開設

富士電機は、「製品安全に関する自主行動計画」に基づいて、従業員への意識啓発を積極的に行っています。 従業員に対する教育では、「製品安全基礎講座」や「システム安全の基礎と応用」などの製品安全に関する教育プログラムを企画・実施しています。そして、お客様に安全の仕組みが構築された機械設備やシステムを設計し提供するために、製品安全の設計・技術に関する公的資格である「セーフティアセッサ」資格取得を進めています。

「製品安全チェックシート」による診断・評価

自主行動計画に沿った取り組み状況を確認するために、「法令の遵守」「品質保証体制」「製品安全設計」「製品事故への対応」の4項目を切り口として、各拠点にて製品安全チェックシートをDRに組み入れ診断・評価を実施し、「製品安全確保」の企業文化の確立と維持・向上に努めています。