THE SWITCH
Vol.17
【ユーザボイス】株式会社日本製鋼所
「社会課題を解決するための価値づくりに取り組む上で、富士電機のマグネットスイッチは安心して使えるのが魅力。」
富士電機機器制御(以下FCS)のマグネットスイッチが採用されている現場のリアルインタビュー。
今回はプラスチック成形機などの工作機械をはじめ、さまざまな分野の産業機械をつくっている株式会社日本製鋼所様(以下JSW様)に取材を行いました。JSW様は、成形機の鋳物から制御基板まで自社一貫で製造し、お客様のニーズに合わせて一台一台カスタマイズした機械を提供しています。
限られた資源を扱うプラスチック業界。直面する社会課題にJSW様はどう向き合っているのか。そして30年以上採用いただいているFCSのマグネットスイッチの評価とは?
今回は成形機事業部 射出電装部の本城様にお話を伺いました。※2023年11月取材時の情報です。
VOICE1:「プラスチックの成形機を幅広く手がけるメーカ。
お客様のニーズにこたえ、市場を創るものづくりにこだわっている。」
「私たちは、プラスチック成形機をはじめとする工作機械を製造するメーカです。創業時は鋼を主体とした重厚長大な製品が中心だったのですが、時代の変遷とともにプラスチックなどの樹脂機械をはじめとする産業機械も製造するようになりました。ペレットを作る上流工程の造粒機から、フィルムシート製造装置や射出成形機など、総合的に製造できることを強みとしています。
当社の製品は大量生産ではなく、お客様ごとに一台一台カスタマイズして提供するスタイルです。お客様が製品を世に送り出すために必要な機械を、ニーズを伺いながら最適化し、お届けしています。
また企業として、常に前例のないものづくりに挑むこと。新しい価値を生み、「市場を創るものづくり」ということにこだわりを持って取り組んでいます。
実は、秩父富士※さんにも、私たちの射出成形機を使っていただいています。
その際にも秩父富士さんの製造現場がどんな環境で、どんなものつくりをされるのかを伺い、最適な仕様にカスタマイズして提供させていただきました。
※(株)秩父富士:富士電機機器制御(株)の子会社であり、コマンドスイッチ等の生産拠点です。
VOICE2:「限りある資源を扱う機械メーカとして、
いくつもの社会課題と常に向き合い、さまざまな取り組みを行う。」
「昨今の社会情勢を受け、特にプラスチックのものづくりをめぐっては、多くの課題が立ちはだかっています。当社としてはそれらの課題に対して、産業機械を製造するメーカとしてどういった貢献ができるかを常に考え、さまざまな取り組みを行なっているところです。
ひとつ例に挙げるとすれば、ものづくりの観点から環境配慮の課題にも取り組んでおり、化学的に処理し化学製品の原料として再利用をする『ケミカルリサイクル』に関する研究を進めています。
石油製品という資源の限られた素材でのものづくりに携わる企業であるからこそ、さまざまな視点から課題と向き合い、新しい価値づくりに日々挑んでいます。
一方、2019年初頭にアメリカで発生した大寒波の際には、樹脂の流通が滞ってお客様も樹脂製品がなかなかつくれない事態に見舞われたことがありましたが、機械メーカという立場でありつつも、つながりのある樹脂メーカ様などと連携をし、みんなで乗り越えるべく議論や調整を重ねて協力し合ったこともありました。」
VOICE3:「安定して動き、長寿命。製品選定のしやすさも魅力の
FCS製品は、本当に安心して使うことができる。」
「当社はFCSさんの製品を使い始めてから、もう30年以上になります。製造していた成形機をモデルチェンジするタイミングで採用させていただいたのがきっかけです。
FCSさんはカタログがわかりやすく、選定がしやすい点を気に入っています。また、対応面も含めいろいろとメリットを感じていますので、ずっと使わせていただいています。
特に、遮断器からマグネットスイッチまで、他の製品も系統立てて選定できるのがいいですね。ラインナップも豊富で組み合わせの選定もしやすいのが魅力に感じます。製品も非常に確実で、安全に長寿命で動いてくれる印象があります。安心して使えるので当社の様々な製品に使わせていただいています。
また選定に困ったときには、技術相談にも親身に乗っていただき、大変助かっています。代理店の方とも協力していただき、在庫の調整といった面でも、だいぶ無理をきいていただいていると思います。
FCSさんの製品を採用することで制御盤の小形化も実現しましたし、盤が小さくなると設置するスペースに自由度が生まれるので提案性がアップするんですよね。
今後に向けてという意味では、省人化につながる方向性がメインになっていくのではと考えており、直近ではスプリング端子品も多く採用させていただいています。」
VOICE4:「社会課題解決のための、新しい価値づくりをこれからも。
FCSさんの技術革新にも期待。」
「当社として今後は、社会課題を解決する産業機械の開発にさらに挑んでいくことを大きな方針としており、カーボンニュートラルの実現に向け、機械製作を通じたさらなるCO2の削減に取り組んでまいります。
たとえば、消費電力をさらに抑える電気設計や蓄電池システムを使うことで環境負荷を減らし、より社会にマッチした製品づくりを進めています。
他にもIoT、AI技術を使った省人化への貢献にも取り組んでいます。
また、当社の成形機は、ネットワーク化することで、地球の裏側にある成形機の生産状況もモニタリングできる機能を持っています。
そのほか、成形機コントローラでモニタリングしている制御システムにおいては、マグネットスイッチの開閉回数をモニタリングし、規定の開閉回数に近づいたら早めの交換をお客様にお知らせするような取り組みも行なっています。また、廃棄せざるを得ない不良品を減らせるよう、品質を予測しながらより精度の高い製品を生産し続けるAI技術も開発しています。
FCS様には今後も納期や技術相談といった直近のお力添えはもちろん、低炭素社会を提唱する我々とともに今後の産業界に貢献するものづくりや技術革新にも期待したいです。」
VOICE5:取材を終えて
石油製品という限られた資源を扱う機械メーカとして社会課題に真摯に向き合う取り組みと、それを乗り越えるために、ものづくりを通じて新しい可能性を常に模索する姿勢がとても印象的でした。
私たちも環境負荷をはじめ、さまざまな社会課題にともに取り組むメーカとして、今後もさらに付加価値の高い製品の提供に挑んでまいります。
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