財務・業績
決算サマリー

以下は、2024年7月25日に発表した「2025年3月期(2024年4月1日から2025年3月31日)第1四半期決算」のサマリー版です。

連結決算概要について

 当社は、当事業年度より、2026年度を最終年度とする3ヵ年中期経営計画「熱く、高く、そして優しく2026」をスタートしました。「利益重視経営による更なる企業価値向上」を基本方針として、デジタルを活用した生産性の向上と資本コストを意識した事業運営による「収益力の強化」、新製品投入や海外事業の拡大を軸とした「成長戦略の推進」、並びにESG(環境、社会、ガバナンス)への取り組みの継続による「経営基盤の強化」を推し進めるとともに、外部環境変化への適応力を一層強化し、売上・利益の拡大と持続的な企業価値向上を目指しています。

 当社を取り巻く市場環境は、脱炭素化やデジタル化に向けた投資の拡大を背景に、自動車の電動化、エネルギーの安定供給、省エネ等の継続したニーズの高まりにより、製造業やデータセンターにおける設備投資が堅調に推移した一方で、中国経済の低迷継続等を背景に工作機械関連等の需要は低調に推移しました。また、足元では電動車(xEV)の市場にも変化が見られ、今後の需要動向には注視が必要な状況となりました。

 このような環境のもと、当社は、拡大する需要に対応したパワー半導体の生産能力増強や、顧客需要に対応した生産体制の最適化、地産地消の推進等により、収益性向上に継続して取り組みました。

 当第1四半期連結累計期間の連結経営成績は次のとおりです。

(単位:億円)

売上高

 「インダストリー」「半導体」「食品流通」が増加し、前年同期に比べ22億円増加(1%増加)の2,364億円となり、過去最高を更新しました。

営業損益、経常損益、当期純損益

 原材料価格の高騰影響や、研究開発費、生産能力増強に係る費用の増加があったものの、製品販売価格の値上げや原価低減の推進、為替影響等により、営業損益は前年同期に比べ26億円増加の173億円、経常損益は前年同期に比べ31億円増加の183億円となり、営業損益、経常損益ともに過去最高を更新しました。親会社株主に帰属する四半期純損益は前年同期に投資有価証券の一部を売却し特別利益に計上した影響により、前年同期に比べ8億円減少の115億円となりました。

部門別の状況

≪エネルギー≫
売上高:682億円(前年同期比 6%減少)   営業損益:33億円(前年同期比 17億円減少)

 発電プラント分野及び施設・電源システム分野の大口案件影響や、器具分野の需要減少等により、売上高、営業損益ともに前年同期を下回りました。

  • 発電プラント分野は、前年同期の再生可能エネルギー大口案件の影響等により、売上高、営業損益ともに前年同期を下回りました。

  • エネルギーマネジメント分野は、太陽光発電向け大口案件の減少があったものの、電力向け変電機器、産業向け変電機器の大口案件の増加等により、売上高、営業損益ともに前年同期を上回りました。

  • 施設・電源システム分野は、データセンター向け需要は堅調に推移したものの、海外における半導体メーカ向け大口案件の減少により、売上高、営業損益ともに前年同期を下回りました。

  • 器具分野は、機械セットメーカ向け需要の減少等により、売上高は前年同期を下回りました。営業損益は、売上高の減少と原材料価格の高騰影響により、前年同期を下回りました。

《インダストリー》
売上高:802億円(前年同期比 1%増加)   営業損益:20億円(前年同期比 20億円増加)

 オートメーション分野、社会ソリューション分野及び設備工事分野の需要増加等により、売上高、営業損益ともに前年同期を上回りました。

  • オートメーション分野は、ファクトリーオートメーションにおける低圧インバータの需要減少があったものの、プロセスオートメーションにおける駆動制御システム等の需要増により、売上高、営業損益ともに前年同期を上回りました。

  • 社会ソリューション分野は、原子力関連の大口案件の増加や、鉄道車両システムの案件差等により、売上高、営業損益ともに前年同期を上回りました。

  • DXソリューション分野は、ITソリューションにおける大口案件の減少等により、売上高、営業損益ともに前年
    同期を下回りました。

  • 設備工事分野は、工事案件が堅調に推移し、売上高、営業損益ともに前年同期を上回りました。

(注)当第1四半期連結会計期間より、従来の「ITソリューション分野」を「DXソリューション分野」に改称するとともに、「情報ソリューション」を「社会ソリューション分野」から「DXソリューション分野」へ移管しております。なお、各分野の前年同期比につきましては、前年同期の数値を移管後の分野に組み替えたうえで算出しております。

《半導体》
売上高:539億円(前年同期比 6%増加)   営業損益:77億円(前年同期比 6億円増加)

 半導体分野は、産業分野向けパワー半導体はFA関連の需要減少があったものの、電動車(xEV)向けパワー半導体の需要拡大や為替影響により、売上高は前年同期を上回りました。営業損益は、パワー半導体の生産能力増強に係る費用の増加、原材料価格の高騰があったものの、売上高の増加やコストダウンの推進、為替影響により、前年同期を上回りました。

《食品流通》
売上高:307億円(前年同期比 11%増加)   営業損益:52億円(前年同期比 20億円増加)

  • 自販機分野は、売上高は前年同期と同水準となりましたが、原価低減の推進等により、営業損益は前年同期を上回りました。

  • 店舗流通分野は、新紙幣発行に伴う改刷対応特需を主因に、売上高、営業損益ともに前年同期を上回りました。

《その他》
売上高:138億円(前年同期比 13%減少)   営業損益:8億円(前年同期比 3億円減少)

(注)前第3四半期連結会計期間より、組織構造の変更に伴い、報告セグメントを従来の「パワエレ エネルギー」、「パワエレ インダストリー」、「半導体」、「発電プラント」及び「食品流通」から、「エネルギー」、「インダストリー」、「半導体」及び「食品流通」に変更しております。なお、各セグメントの前年同期比につきましては、前年同期の数値を変更後の報告セグメントの区分に組み替えたうえで算出しております。

連結業績予想などの将来予測情報について

 第1四半期連結累計期間の連結業績動向等を踏まえ、2024年4月25日の決算発表時に公表した2025年3月期第2四半期連結累計期間及び2025年3月期通期の連結業績予想を修正することといたしました。  第2四半期以降の為替レートは、140円/US$、150円/EURO、19.5円/RMBを前提としています。

(第2四半期連結累計機関)

(単位:億円)

(参考:第2四半期連結累計期間 部門別)

 (単位:億円)

(通期)

 (単位:億円)

(参考:通期 部門別)

 (単位:億円)

四半期データ

連結業績

(単位:億円)

2024年3月

2025年3月

(単位:百万円)

連結セグメント売上高

(単位:百万円)

連結セグメント営業利益

(単位:百万円)

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最新IR資料