導入事例
感振センサを活用した構造ヘルスモニタリングシステム

熊本市役所本庁舎様
建物の損傷度合を瞬時に判定し、市民の安全確保に貢献

概要

熊本市役所本庁舎

熊本市は、2016年4月に発生した最大震度7の大地震以来、災害対応力の強化に取り組んでおり、被災時に防災本部の拠点となる熊本市役所の本庁舎に、弊社の構造ヘルスモニタリングシステム(以下、SHM)と(株)日建設計の地震時建物被災度判定システム(以下、NSmos(注))を組み合わせて導入し、 2019年11月に稼働を開始しました。

熊本市は、被災した建物の損傷度合いや安全性(被災度)の調査・判定を専門業者に委託していますが、判定結果が出るまでには数ヵ月掛かっています。NSmosの導入は、被災度の調査・判定時間を大幅に短縮し、市民の安全確保に貢献します。

(注)

NSmos:Nikken Sekkei Structural Monitoring System

お客様の課題:建物の損傷度合いを瞬時に判定し、市民の安全性を確保すること

防災センター(熊本市役所本庁舎内)

被災度をわずか1~2分程度で自動判定

NSmosを導入すれば、被災した建物が安全かどうかを地震発生後わずか1~2分程度で自動判定するとともに、ネットワーク環境があればパソコンやタブレット、スマホなどさまざまな端末でいつでもどこでも判定結果を確認できます。

富士電機製感振センサが揺れを確実にキャッチ。建物強度の見える化と迅速な被災度判定を実現

富士電機製感振センサを活用したSHMは、このNSmosを支えています。(注)
感振センサが強振動から微振動まで高精度に建物の揺れ(加速度)を計測するとともに、㈱日建設計が持つ建物の構造解析技術を活用して、建物強度の見える化と迅速な被災度判定を実現しました。

被災度は、建物単位はもちろん、階層単位でも判定できます。複数の建物に感振センサおよびSHMが導入されれば、NSmosで複数の建物の判定結果を一元管理することも可能です。

(注)

富士電機は、2018年4月より、(株)日建設計と本システムで、協業しています。

富士電機製構造ヘルスモニタリングシステム画面
富士電機製感振センサ

お客様の声

日建設計さんと富士電機さんのおかげで、被災した際の建物の損傷度合いを瞬時に判定でき、事業継続性の判断と市民の安全確保、さらには防災体制の強化につなげることができました。(熊本市役所様)

お客様情報

お客様名:熊本市役所本庁舎様
所在地:熊本市中央区手取本町1番1号

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