自動注湯炉

自動注湯炉

溶湯を造形ラインに自動的に注湯する誘導炉です。砂型ライン、金型ライン、高速造形ラインなど、あらゆる造形ラインへの適用ができ、保温機能を持っていますので、鋳造ラインのクッションにも使えます。加圧式、ストッパー併用式があります。

特長
  • あらゆるタクト式鋳造ラインに適用

  • 受湯中も注湯ができるので、ライン停止は不要

  • 注湯は工場エアを利用した空気圧で行いますので、運転費用が少なく経済的

  • 注湯温度は常に一定であり、無駄な湯が皆無

  • 注湯口の移動、交換が簡単

  • 水冷式インダクタの採用により、ライニング寿命が長く安定

  • インダクタは分離構造としており、インダクタのみの交換ができるので、ライニング寿命の延長が可能

  • 接種装置の取付けも簡単であり、独自の制御方式を採用

  • 安全装置を完備

  • 炉体の移動はライン平行方向は自動、ライン垂直方向は手動を標準

導入メリット
生産コストの低減
  • 省人化を実現

  • 製品歩留りが向上

  • 捨て湯が皆無

  • 注湯量の均一化により鋳込質量が低減

品質の安定化
  • 常に一定温度で注湯

  • 常に同じパターンで注湯

  • 不良品が削減

作業環境の改善
  • 高熱、粉じん作業から開放

生産コストの低減
  • 注湯ピッチを短縮

構造
溝形インダクタ式自動注湯炉
(RGD形)
溝形インダクタ式自動注湯炉(RGD形)
特長

炉本体は縦形円筒形で、受湯口・注湯口はいずれもサイフォン式となっているため、スラグの巻込みがありません。
0.03~0.06MPaの内圧のシール法は、耐熱 及び ライニングの膨張を考慮した独自の方法によっています。炉体は移動台車の上に据え付けられており、注湯口の移動・調節が簡単にできます。
また、炉体ライニングの取換えの場合は、予備炉体をあらかじめ築炉・焼結することにより2日間で交換できます。全出湯の場合は、油圧シリンダで炉体を傾動させ、受湯口から出湯させます。
インダクタは円形断面であり、ライニング中の温度分布が均一となるとともに、所要ライニング量が非常に少なくてすみます。インダクタライニングは、ドライスタンプを採用しています。

るつぼ形インダクタ式自動注湯炉
(HGD形)
るつぼ形インダクタ式自動注湯炉(HGD形)
特長
  • るつぼ形インダクタですから、全出湯が可能で金種交換が容易

  • 全出湯が可能なため、溝形炉では必要とされる非常時電力供給発電機が不要

  • 高周波インバータ電源とすることで、電力調整はボリューム操作で極めて簡単

  • 全出湯時にはインダクタ耐火物状況の目視確認が可能

  • 溝形炉と同様の加圧式注湯制御を採用