安全計装ソリューション

プラント施設での製品製造には、危険な状態を引き起こす工程が含まれている可能性があります。
このような危険は、適切に対処しないと重大な災害につながり、人、設備、および環境へ重大なダメージを与えます。
また、故障の誤判定によって安全対策そのものが生産プロセスを損ねることもあります。
このように安全性と耐故障性を両立するには、緊急時にプラントを安全な状態に導くと同時に、プロセス産業が求める高稼働率の要件を満たすことができる、信頼性の高い安全計装システム(SIS:Safety Instrumented System)が必要です。

安全計装システム(SIS)とは

いままでの安全システム(インターロック回路、緊急遮断回路等)はリレー回路で構築されるのが一般的でしたが、欧州では新しい安全規格に準拠した安全コントローラを使った安全計装システムが普及しています。
SISは、プラント異常時のリスクを許容範囲以下に抑え、人命・環境・設備に対して高い安全性を確保する手段として必要なシステムです。

安全計装システムと制御システムの分離/統合が自由自在

MICREX-NX Safetyは3種類の統合方式で分離、統合どちらにも対応、お客様のニーズにお応えします。

共有:

標準制御と安全制御を1台のコントローラで実行
安全性を確保しつつ導入コストの抑制、部品の共通化により維持費削減、保全の容易化が図れます。

バス結合:

MICREX-NXとバス統合方式で効率の良い監視とエンジニアリング

GW結合:

豊富なインタフェイスによるゲートウェイ接続方式で他社DCSへスムーズ接続

豊富なインタフェイスで他社のDCSへ容易に接続

既存メーカーのDCSを継続使用される場合でも、安全計装システムとしてMICREX-NX Safetyをご利用いただけます。
MICREX-NX Safetyは多様な通信手段を有しており、容易に安全計装システムの導入が行えます。

  • ハードワイヤリング

  • MODBUS通信

  • TCP、RS485どちらも可

  • Ethernet通信

  • FL-net通信

  • PROFIBUS-DP

  • PROFINET

  • OPC Server経由接続

お客様のニーズに合わせてフレキシブルにシステム構築

設備規模、用途に合わせて選択ができる4種類のCPUと、I/Oを組み合わせてシングルから完全冗長化まで、さらに標準制御と安全制御の分離、統合によってフレキシブルなシステム構築が可能です。

Safety Matrixでソフトウェアを自動生成

Safety Matrixは画期的なエンジニアリングツールであり、実績のあるCause&Effectマトリクスの原理に基づいています。
マトリクスの横軸にCause(故障要因)の信号、縦軸にEffect(安全動作)の出力信号、交差する点に動作条件(論理演算、遅延、インターロック)を定義するだけで、簡単に安全なプログラムを自動で作成できます。
定義した情報から生成される監視画面で、マトリクスの色替りにより、瞬時に異常事象(故障要因・動作機器)を把握でき、緊急時の的確な対応がスピーディに行なえます。