Solutions and Case Studies
日本最大の可燃ごみ焼却施設にプラント監視制御システム

東京二十三区清掃一部事務組合 新江東清掃工場様
設備の安定稼働により地球環境保護に貢献

概要

都内から浦安市のテーマパークに続く道沿い、江東区夢の島に、日本最大の可燃ごみ焼却施設、新江東清掃工場があります。1,800トン/日(約220万人分の排出量相当)という日本一の焼却能力を誇り、東京二十三区清掃一部事務組合が管轄する 21箇所ある清掃工場の中で、主要工場として年間約 40万トンの可燃ごみ焼却を行っています。

さらに焼却熱を利用して最大 50,000kW(約13万世帯分の電力量相当)を発電できる設備を持ち、発電した電力は同工場内で使用するとともに電気事業者に売電しています。

富士電機は同工場が建設された 1998年にプラント監視制御システム(以下、制御システム)を納入し、以来安定稼働に貢献し続けています。

お客様の課題:設備を停止させずに安定的にごみ焼却を行うこと

富士電機製プラント監視制御システム「MICREX-AX」稼働中(中央制御室内)

あらゆる情報を同工場内の中央制御室で一括して監視・制御し、ネットワーク系統を二重化。システム全体を止めない仕組みを構築

清掃工場に最も求められるのは、設備を停止させず安定的にごみ焼却を行うことです。制御システムは、あらゆる情報を同工場内の中央制御室で一括して監視・制御しています。万一、1系統側で故障が発生した場合にもう一方の系統側が稼働するように、制御システムを構成する機器やネットワークの系統を二重化し、これによりシステム全体を止めない仕組みを構築し、信頼性を高めています。

24時間365日サービス対応できる体制を構築

富士電機のサービス部門では、約800にもおよぶ多種多量な富士電機製機器について、機器ごとの状態を考慮して保全計画を作成しています。その計画に応じて現地で保守点検作業を行うとともに、24時間 365日サービス対応できる体制を構築し、たとえ深夜であっても制御システムなどに故障が発生した場合には、お客様先に駆けつけ対応できるようにしています。

地球環境保護にも貢献

あらゆる情報の一括監視・制御により、焼却炉内の温度を 800℃以上の高温に制御することで、人体に悪影響をもたらすダイオキシン類の発生を抑え、また燃焼効率を高めて発電量の拡大につなげています。 これにより発生する温室効果ガスなどの排出量を抑制し、地球温暖化防止にも寄与しています。

お客様の声

東京二十三区清掃一部事務組合が管轄する清掃工場では、約6割について、富士電機製の制御システムを導入しています。建て替え前の旧工場の時から、富士電機さんの製品や昼夜を問わない迅速なサービスに助けられています (新江東清掃工場長様)

お客様情報

お客様名:東京二十三区清掃一部事務組合 新江東清掃工場様
所在地:江東区夢の島3-1-1

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