富士電機が貢献する環境・社会課題
工業炉で活躍、カーボンニュートラル実現に貢献する「高周波誘導炉」

キュポラから誘導溶解炉への熱源転換でCO2排出量を削減

最新鋭の高周波誘導炉「F-MELT series」

鉄をはじめとした金属を溶解し、私たちの暮らしに欠かせない金属製品を生み出す工業炉。この「ものづくりの根幹を支える技術」は、日本全体のエネルギー消費量の約15%、さらには温室効果ガス排出量も約12%を占めると言われています。

「省エネルギー」「カーボンニュートラル」が叫ばれる昨今、これまでに主流であったコークスを熱源としたキュポラから、電気エネルギーを溶解熱源とする高周波誘導炉への転換が急速に進んでいます。高周波誘導炉のメリットは、省エネルギー・CO2削減性能に優れていること。銑鉄鋳物の単位生産量あたりのCO2排出量を大幅に低減し、環境面に配慮したものづくりを実現することができます。また、エネルギートータルの経済性・品質の安定性にも大きな効果をもたらします。

富士電機は、他の追随を許さない「誘導加熱技術」のリーディングカンパニーとして、世界トップクラスの高周波誘導炉を開発・提供しています。その納入実績は実に2,500台超。 鋳造業界の熱源転換の推進にいち早く取り組み、サステナブルな企業活動を支え続けているのです。

高周波誘導炉とIoTの活用で、ものづくりの未来と持続可能な社会に貢献する

1910年、静岡県焼津市で創業して以来、我が国のものづくりを支えてきた株式会社赤阪鐵工所は、次世代に向けた革新にチャレンジする企業です。「社会的要請である脱炭素化・グリーン成長戦略に向けた製造体制の構築」を中期経営計画に掲げ、キュポラから富士電機製の高周波誘導炉への移行を決断されました。導入のキーとなったのは、省エネルギー・CO2削減の実現はもちろんのこと、IoTを駆使したデータ解析技術によって高周波誘導炉を使いやすくスマートにできることも重要なポイントでした。運転データを見える化し、解析されたデータを設備にフィードバック、さらなる運転の最適化を実現できます。また、メンテナンス面でも予防保全・予兆保全にも注力し操業の安定化・安全性を支えます。同社のプロジェクトの責任者は、効果と手応えを次のように語っています。「最新鋭の高周波誘導炉に移行したことで、環境負荷低減と品質、安全性までも向上させることができました。さらに、保守部品の供給が安定していることも大きなポイントですね。さまざまなメリットによって、持続的に良質な鋳物製作を行える環境が整ったと思います」

富士電機は、こうしたお客さまの声を受けて、未来を見据えたチャレンジを続けています。さらなる価値の創出に向き合い続けることで、ものづくりの発展と持続可能な社会の実現に貢献しています

赤阪鐵工所 製造部 古井教士様
赤阪鐵工所で設備が稼働し始めた

貢献するSDGs目標

産業と技術革新の基盤をつくろう
気候変動に具体的な対策を

パワエレ技術を駆使し環境に配慮した工業炉の次代をつくる富士電機の高周波誘導炉は、SDGs重点目標「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」と「13.気候変動に具体的な対策を」に貢献します。

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