富士電機技報
富士電機技報 新製品紹介論文(2024年)
山本 拓也・川畑 潤也・奈良 佳樹 2024年4月26日
富士電機はこれまで多くの技術革新によって、IGBTモジュールの小型化、低損失化および高信頼化を進め、電力変換装置の小型化や低コスト化、高性能化に貢献してきた。最新世代の第7世代「Xシリーズ」IGBTモジュールでは、チップおよびパッケージの技術革新により、さらなる高パワー密度化を実現した。今回、太陽光・風力発電向け電力変換装置のさらなる大容量化の要求に対応するため、出力端子を追加した定格1,200V/1,800AのPrimePACK3+を製品化し、ラインアップに追加した。
柴﨑 雄汰・大橋 英知・鈴木 俊貴 2024年4月26日
富士電機は、2012年からエアコン向けを主要ターゲットとした三相インバータ回路に使用する小容量IPMを製品化してきた。2021年には国外市場のエアコン向けとして、機器の消費電力量削減と電磁ノイズ低減の両立が可能となるよう最適設計した第3世代小容量IPM「P633Cシリーズ」を開発した。今回、国内市場のインバータやサーボシステム向けにさらなる低損失化を進め、系列を拡大した。
強瀬 俊祐・西川 洋平・松尾 江美子 2024年4月19日
コーヒーは嗜好(しこう)品として人気が高く、コーヒー豆の生産地や焙煎(ばいせん)・抽出方法など、おいしさへのこだわりは強まり、その嗜好にも多様化が見られている。また、飲食店はもちろん、宿泊施設やオフィスなど、さまざまな場所で提供されている。こうした中で富士電機は、独自の抽出技術に加えて、清掃やメンテナンスなどの使いやすさにも配慮した、全自動ドリップ式コーヒーマシン「Cafe Mania」を開発し、発売した。
大久保 幸治 2024年4月4日
近年、市場では電磁接触器・電磁開閉器のさらなる小型化、低消費電力化に加え、安全性や環境保護などの要求が高まっている。富士電機はこれらの要求に応えるため、小型・中型機種を全面モデルチェンジし、「SC-NEXTシリーズ」として2023年10月から発売を開始した。
樋口 文哉 ・二階堂 時宏 2024年3月1日
モーションシステムは、金属加工機械や包装機械、半導体製造装置など、さまざまな機械装置で位置や速度、加速度、力などを制御するために使用されている。これまでのモーションシステムでは、生産性向上のため高速化が重視されてきたが、近年は加えて、機械装置の稼働中にリアルタイムで不良品を検出し、不良品の流出を防ぐことが求められている。この要求に応えるため富士電機は、AI技術を活用した、サーボシステム「ALPHA7」診断オプションを開発した。
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