富士電機技報
富士電機技報 新製品紹介論文(2025年)

臨界モードインターリーブPFC制御IC「FA1C20N」 2025-S02

藪崎 純・矢口 幸宏・鎌倉 竜馬 2025年12月23日

脱炭素社会の実現に向けて、電力の利用効率や品質の向上ならびに電源装置の小型化への要求が高まっている。交流電力の利用効率や品質を示す指標の一つに力率があり、総量である皮相電力に対する有効電力の割合を示す。力率改善(PFC:Power Factor Correction)回路は入力電流波形を入力電圧波形と同相の正弦波に近づけるように制御することで力率を高める機能を持ち、近年、需要が増加している。富士電機では、200W未満の低負荷電力のスイッチング電源向けにスイッチングノイズが小さい臨界モードPFC制御ICを展開してきた。今回、200W以上の比較的高負荷電力のスイッチング電源向けに、高出力が得やすいなどの利点を持つインターリーブ回路に対応した臨界モードインターリーブPFC制御IC「FA1C20N」を開発した。

地熱二相流量計測システム 2025-S01

渡辺 徹・山田 茂登・武田 直希 2025年11月26日

地熱井戸(生産井)から噴出する流体は、一般的に蒸気と熱水が混合した二相流であり、発電には地熱蒸気を利用する。安定した発電運用のためには、生産井ごとの二相流の生産量を継続的に測定して各井戸の状態を把握し、圧力や生産量の減衰の将来予測を行うことが重要である。従来は、生産井ごとの二相流量(蒸気流量、熱水流量)を連続計測する適切な方法がなく、年に数回程度の手分析による流量計測にとどまっていた。こうした中、富士電機は、配管に外付けしたセンサによる計測システムを開発し、生産井ごとの二相流量の連続計測を実現した。これにより、生産井の状態変化をきめ細かく把握し、圧力や生産量の減衰兆候への早期対策や的確なメンテナンス計画の立案など、運用の最適化に貢献する。



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