富士電機技報
富士電機技報 新製品紹介論文(2026年)
石橋 広脩 2026年11月4日
近年、製造設備や受配電設備では、省エネルギー、設備保全の高度化、および運転データの活用による設備稼働の最適化に対する要求が高まっている。これに伴い、工場やシステム全体の電力量把握に加え、個別の装置や機器の稼働状態をより細かく把握するため、分岐回路単位の電力監視が注目されている。分岐回路ごとの電力消費トレンドを収集・蓄積できれば、負荷状態の変化をきめ細かく捉えることができ、設備の異常予兆検知による予知保全、エネルギーマネジメントの高度化、さらにはカーボンフットプリントの可視化に大きく貢献する。一方、従来の電力監視では、電力監視機器に加えて変流器や配線部材を要するため、盤内の設置スペースの制約や配線作業といった導入時の負担が大きいという問題があった。さらに、導入後においても、電力監視機器と他の盤内機器との耐用年数の違いから個別の交換作業が発生し、メンテナンスに伴うライフサイクルコストの増加が問題となっている。これらの問題に対し、富士電機は、配線用遮断器・漏電遮断器の負荷側に、外形寸法の増加を最小限に抑えて計測機能を一体化し、無線通信により追加配線不要で電力計測を実現する「電力計測ブレーカ」を開発した。
久世 直樹・竹内 将雄・山田 歳也 2026年1月26日
太陽光発電で用いられるパワーコンディショナ(PCS:Power Conditioning System)においては、大型で出力当たりの単価が安いセントラル式(集中式)に比べて、小型で設置工事や管理が容易なストリング式(分散式)の需要が、近年高まっている。これまでに富士電機は、システム容量500kW以下の小規模発電向けに最適容量となる単機容量50kWのストリングPCSを開発して市場展開してきた。しかし、今後は、オフサイトPPA(Power Purchase Agreement)向けに中規模発電向けの需要が高まる見通しである。また、FIT制度(Feed-in Tariff)買取期間の終了に伴う設備の更新として置き換えるケースも増えている。これらのシステム容量1MW程度の中規模発電用途においては、単機容量100kWクラスのストリングPCSが求められる。そこで、DC1,000V/112.5kWの大容量ストリング式PCS「PIS-112/420」を新たにラインアップに加えた。
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注
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