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富士電機技報のご紹介
■富士時報 第60巻第9号(1987年9月)

富士時報 表紙 FAシステム技術特集


特集論文

トータルFAシステムへの道
成田誠之肋

FAシステム技術の動向と富士電機の展開
本文:PDF  
1,842KB  
井原 健策,栗原  隆,小原 康幸

FAは、有機的な結合による総合効果を期待して、これまでの部分的FAから、今後一層システム化し、トータルFAを志向する。そこではFAコンポーネントの強化に加えて、システムの最適化を図るシステム技術の重要性が高まる。本稿ではFAシステム技術上の重要な課題として、システム構成要素の整合性問題、システム構成技術、データベース、FAコンピュータ、ネットワーク、生産管理システム、及びシミュレーション技術について触れ、引き続きFAシステム技術に対する富士電機の展開を紹介した。

システム構成技術
本文:PDF  
2,669KB  
後藤 昌男,小原 康幸,加藤  勝

機械加工、組立、検査、搬送などディスクリート分野のオートメーションは昭和50年代半ばからFAとして急速な発展をみせてきた。FAの定義はいまだ流動的であるが、コンピュータを中核とするFAシステムについてその機能の階層構造を解説し、FA化にあたって現状が抱える課題とシステムを実現していく設計手順を具体的に説明した。また、FAシステムを構成するソフトウェア素材とハードウェア素材とが具備すべき要件について触れ、これらを満たす富士電機のFA技術と製品の一部を紹介した。

中小標準FAコンピュータシステムUFAS
本文:PDF  
4,218KB  
長須賀信三,青木 一夫,菅井 賢三

FA化は、新設はもとより、既設工場の自動化・合理化をねらいとして導入が活発化している。これに対するFAシステムへの期待は、FAコンピュータと汎用PCの連携による階層分散形システムの構築、リアルタイム処理機能とデータ管理機能の共存、パーソナルコンピュータ感覚での容易なシステム構築と拡張などが挙げられる。富士電機は、これらの期待にこたえるべく、中小標準FAコンピュータシステムUFASシリーズを開発した。本稿では、UFASの開発思想、特長、仕様及び適用例を紹介した。

FAを支える生産管理システム
本文:PDF  
3,327KB  
湯沢  亘

ハードウェアテクノロジーの急速な進歩を背景として、ボトムアップ形で進展してきたFAと、統合化を目指してトップダウン形で進展してきた生産管理システムとは、ショップフロアコントロールにおいてリンクするが、ソフトウェアテクノロジーの進展の若干のおくれもあり、FAを支える生産管理システムとしては課題が多い。そこで生産管理の動向と課題及びニーズを整理し、FAのための生産管理の役割を明らかにするとともに、富士電機の提供している開発導入についてのコンセプトとテクノロジーについて説明を加えた。

FAシステム計画法
本文:PDF  
1,902KB  
古屋  眞

FAシステムは多くのサブシステムで構成されており、それぞれのサブシステムイは果たすべき機能を持っている。これらが有機的に連動して十分な機能を果たすシステムを設計するには、システム設計の方法論を確立し、全員が同じ設計思想と設計手順で設計にあたらなければならない。本稿では、富士電機が長年の経験とノウハウで確立したFAシステム計画法をシステム設計の方法論とプロジェクト管理の方法論の両面から述べ、質の高いシステムを短期間に効率よく設計できるシステム設計の進め方について述べた。

汎用物流制御システム ΦNET
本文:PDF  
3,124KB  
川合 成治,田中 裕平,木下 政利

ΦNETは、FA分野における物流制御システムの汎用的な構築ツールとして開発されたものである。本システムはぺトリネットをベースにしたネットワーク技術と、AI技術であるプロダクションシステムとの結合を図り、両者の長所を取り入れたシステムである。ΦNETの導入により、物流システムのソフトウェア生産性の向上及びフレキシブルな制御システムが実現できる。本稿ではΦNETの概要、システム構成、実システムにおける適用例について説明した。

板金工場におけるFMS
本文:PDF  
2,352KB  
岩竹 範明,秋吉  勉,中島 哲良

板金工場のFMSの例として、フレキシブルな生産システムの構築が進んでいる自動販売機工場を取り上げ、切断・打抜き加工ラインのFMS化を紹介した。
本例では、パレット及びワークのハンドリングの自動化とNC加工機械や立体倉庫・無人搬送車の導入及び管理システムの構築により昼夜、連続のスケジュール運転が実現されている。
本稿では、生産ライン、システム構成、機能概要を示すとともに、スケジューリング、機械の状態監視をCRT画面で例示した。

電子機器工場におけるFMS
本文:PDF  
2,239KB  
斎藤 良弥,高橋 清志,渡辺 俊博

電子機器工場のFMS化の例として、自動販売機工場の制御ユニット組立ラインを取り上げ、プリント板実装からユニット組立・試験までのFMSを紹介した。
システムは、自動倉庫、無人搬送車、自動実装機、自動試験機などの各種自動化設備と、これらを制御・管理する各種コンピュータLANで接続され、階層化・分散化されている。
これによって、フレキシビリティの高い生産ラインが実現され、大幅な合理化を達成できた。

機械加工工場におけるFMS
本文:PDF  
3,652KB  
高戸 謙一,小串 泰三,国貞 克史

機械加工工場におけるFMSの事例として、遮断機の部品加工ラインのFMSを取り上げ、その概要を紹介した。
システムは、LAN使用により、階層化、分散化されており、製造管理、複数のライン制御、倉庫・搬送、工具管理、段取り端末などのサブシステムと多数の自動化設備で構成されている。
このシステムの全体機能とサブシステムの機能配分及びサブシステム間の通信について概要を紹介するとともに、FMSラインにおける管理方式、ワークの動き、夜間無人運転について述べた。

自動車工場におけるFMS
本文:PDF  
2,167KB  
中島 和徳,三井 行雄

大量生産方式の代表的産業である自動車業界も多様化するニーズにあった製品をタイムリーに生産するため、よりフレキシブルな生産方式へと移行しつつある。富士電機ではメカトロニクス機器とラインコントローラを有機的に結合したハンドリング搬送設備、FMSローダシステムにより軸物加工のラインの自動化、システム化に多くの実績を持っている。本稿では、クランクシャフト一貫生産ラインのFMS化を中心に、自動車工場のFMS志向を紹介した。

アルミ建材工場FAシステム
宮越 和夫,小山 春木,塚原 清文,栗原  隆

アルミ建材は高層化、超高層化ビルが一般化するなかで、建設期間の短縮、顧客ニーズによって、デザイン、色と多様化が進んでいる。三協アルミニウム工業(株)はアルミ建材のトップ企業として、その製造体制をFA工場の建設によって対応した。本稿では新工場建設に当たり、FAシステム導入のねらい、工場全体管理システムの内容、受注形多品種少量生産システムの特長、更にキット、組立、保管システムについて紹介した。最後に導入による効果及び今後の課題についても言及した。

自動車工業における生産指示システム
本文:PDF  
2,288KB  
伊藤 元規,徳永 良一

近年のユーザーニーズの多様化及び企業間競争の激化により、自動車工業は大量生産形から多品種少量生産形への転換を迫られている。
これに対する解決策の1つとして、FAコンピュータとFA向けLANを使用して生産工場内の物の流れと情報の流れとの有機的な結合を可能とする分散階層システムの構築が注目されている。
本稿では、ボディ工程への導入事例を通して、自動車工業における分散階層形生産情報システムについて述べた。

タイヤ製造業における生産管理システム
本文:PDF  
2,596KB  
伊藤 元規,犬飼  洋,宮崎 幸宏

タイヤ産業は高品質、高性能タイヤをジャストインタイムで提供する仕組みが必要になった。更に、多品種化が進む中で、物流の改善、在庫の低減を図るために、従来のかんばん方式に改善を加えた独自の方式の開発に着手した。
本稿では、タイヤ工場において、工程内の情報を各工程間、更には工程全体にわたって一元化し、見えるようにすることにより目的を達成した生産管理システムを紹介した。

製粉工場におけるFAシステム
米田 幸孝,伊藤 元規,平山 博之

製粉工場においても多品種少量生産の傾向は強く、FA化が急がれている。
品種切換の準備時間の短縮、全自動化による省力化はもちろん、原料精選工程においては、麦種ごとに異なる原麦水分の均一化、麦の混合時の水分異差値を低減することも必要となる。
本稿では、これらの問題を解決し、将来全工場FA化への第一ステップとして、原料精選工程から導入された製粉工場のFAシステムを紹介した。

配合飼料工場におけるFAシステム
本文:PDF  
2,873KB  
河野  元

最近、富士電機が納入した実績をもとに、配合飼料工場におけるFAシステムの技術内容を述べた。カードを使った無人出荷と原料受入システム、生産計画を少人数で実行するための在庫管理、配合、ルート制御など、新設工場とリフォームのいずれの場合にも活用できるシステムを説明・紹介した。


普通論文

データキャリヤシステムFAMDAS
本文:PDF  
3,141KB  
上田恵一郎,佐野 友美,吉田 和雄

FAや物流分野では、従来光学的マーカなどによる各種のデータ読取り装置が利用されている。しかしシステムの高機能化やインテリジェント化に伴い、データ量の増大、書込み機能の付加、汚れのひどい環境での適用、検出可能領域の増大などが要求され始めている。こうした要求にこたえるため、無線を使用して1m程度の距離から非接触で、最大800ビットまでのデータを読み書き可能なシステムを開発した。本稿では、その製品使用、特長、構成、機能及び適用例について紹介した。


*本誌に記載されている会社名および製品名は、それぞれの会社が所有する商標または登録商標である場合があります。著者に社外の人が含まれる場合、ウェブ掲載の許諾がとれたもののみ掲載しています。


   
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