エネルギーマネジメント
蓄電取引運用システム

概要
発電事業者や特定卸供給事業者(アグリゲータ)向けに、系統用蓄電池などのエネルギーリソースを用いて電力の取引業務を支援するシステムです。このシステムは、EPRX の取引規定に準拠した「アグリゲーション・コーディネータシステム」です。

特長
蓄電取引運用事業のお困りごとを富士電機が解決します。
特長1. 実績ある設備との丸ごと提供による連携容易性

-
運用システムから設備を含むローカルシステムまで、富士電機がすべてサポートします。
-
系統用や再エネ併設の蓄電池システムなど、多数の納入実績を持つ設備の知見からお客様を支援します。
-
運用システムとローカル両方のシステムの接続性が確保されているので、短納期で接続可能です。
-
導入後のサポートは、運用システムと発電設備を富士電機一社で完結できます。

特長2. スモールスタートと拡張性

-
RA機能からスモールスタートでき、あとから機能を容易に追加できます。
-
お客様のシステムと連携して結合することができます。
-
事業開始時は基本的な機能から提供を始め、必要に応じて段階的に機能を追加していくことが可能です。
-
対象となるリソースは系統用蓄電池以外も順次拡張していく予定です。

特長3. 取引運用業務の自動化

-
入札の自動化、計画の作成・提出、蓄電池の運用を自動化します。
-
取引の自動化機能により、取引時間帯を夜間・深夜帯および休日まで拡大できます。
-
少人数で取引業務が可能となり、運用費用の削減が期待できます。
-
30分に1回の最適化により、急激な市場変動に追従ができます。

特長4. 収益最大となる入札計画の策定

-
AIによる価格予測、独自の最適化エンジンにより収益性の高い入札計画を提示します。
-
電力市場における複数商品の取引パターンから、収益性の高いパターンを5分以内に抽出できます。
-
特定の条件下においては、手動策定の計画と比較して収益が40%(注1)以上改善します。
-
(注1)
-
当社シミュレーションによる

運用計画作成画面
運用計画(入札計画・充放電計画)を作成する画面です。
最適運用計画をそのまま使用することも、微調整して実行することも可能です。
画面操作の流れ

-
注)
-
画面はイメージです。変更となる場合があります。
関連製品
蓄電池用PCS

-
電力安定化に貢献する高速の応答性能(35ms)
-
空調不要で省エネに貢献
-
世界最小クラスの設置面積
-
幅広い電圧範囲(DC805 ~ 1,500V)に対応したラインアップ
蓄電システムコントローラ(PMS:Power Management System)

-
蓄電池用PCSとの高速な制御インタフェースと高速なガバナフリー相当の制御(自端制御)で一次調整力に対応
-
運用システムからのリモート制御機能で二次・三次調整力などに対応
-
蓄電池を安全に利用する保護機能や複数のPCS への出力配分機能, 電圧変動を低減する無効電力制御機能などを搭載
提供範囲
豊富な蓄電池システムの実績により、運用システム(クラウド)と蓄電池システム(ローカル)との連携を容易に実現。

仕様
-
(注)
-
State of charge:蓄電池の充電率を表す指標