ガス炉

東海発電所

弊社は旧日商岩井(株)殿、川崎重工業(株)殿と共に鉄鋼、機械、化学、建築など17企業を結集して第一原子力産業グループ(FAPIG)を設立、主契約者の英国GEC社のもとで東海発電所の建設に携わりました。弊社はこの中で原子炉本体などの製造・建設を担当。東海発電所は1966年に商用運転を開始、良好な運転時実績をあげた後、1988年3月に運転を終了し、現在、廃止措置が継続しています。

炉内構造物

核燃料取替設備

燃料取替設備

核燃料貯蔵設備

新燃料貯蔵設備

使用済燃料貯蔵設備

放射性廃棄物処理設備

気体廃棄物処理設備

液体廃棄物処理設備

固体廃棄物処理設備

燃料破損検査設備

放射線モニタリング設備

発電設備

メンテナンス・廃止措置関係

廃止措置関連

廃止措置技術に係る調査・検討

原電殿の委託により東海発電所原子炉領域の廃止措置に係る以下の調査検討を行ってきており、原電殿の廃止措置計画にその多くが反映されています。

  • 残存放射能量評価

  • 廃止措置計画検討、法手続き助成

  • 解体工法・手順

  • 解体装置・前処理装置基本設計

炉内サンプリング装置

原子炉本体の放射化計算・評価の精度向上を目的に、遠隔操作で炉内構造物の試料採取を行う装置です。試料は小型ディスクソー、ドリル、ホールソー等で採取対象の母材から切粉に加工した後、カプセルに吸引回収して炉外に取り出す方式を採用しています。

遠隔解体部分確証試験

完全遠隔操作を前提に自走式重機型ロボットを用い重機型ロボットの走行性能、標的への接近性、ハンドリングに係るサイクル時間データの取得など、実機適用に役立つ確証データを取得しました。

炉内補修設備

炉内検査用マニプレータ

容易な運転操作で原子炉内の障害物を回避して対象物に接近できます。また、先端には多様な検査機器を装着できることが特長で、原子炉の稼働率向上に貢献しました。

原子炉遠隔解体

旧原子力発電技術機構(NUPEC)殿の委託を受け、原子炉圧力容器など主要構造物の遠隔解体確証試験を実施し、実機設計に必要なデータを取得しました。完全遠隔操作で鋼鉄製の原子炉容器(厚さ90mm)をプラズマ切断し、最大2tの切断片を掴んで外部に取り出すことができました。

遠隔解体技術試験装置

昇降装置
アーム
つかみ装置
切断トーチ
原子炉圧力容器モデル(上部)
原子炉圧力容器モデル(下部)