UPS7100MX-T3シリーズ

装置質量を従来より約40%削減
常時インバータ給電方式
三相 30~100kV

デバイス技術を駆使し、装置の軽量化

RB-IGBT※1と従来のIGBTをワンパッケージ化した3レベルモジュールを適用することで、回路構成の簡易化を図り、さらにフィルタを小型化したことにより、装置質量を当社従来機より約40%削減しました。

*1 RB-IGBT; Reverse Blocking-Insulated Gate Bipolar Transistor(逆阻止IGBT)

高効率化

新電力変換技術(新3レベル変換回路)により、IGBT素子のスイッチング損失を低減し、さらにインバータが出力するPWM波形に含まれる高調波成分を従来品より半減させたことによってフィルタ損失が低減し、クラス最高レベルの装置効率95%※2を実現しました。

*1 装置最高効率を示しており、保証値ではありません。

簡単なマン・マシン・インタフェース

漢字表示の液晶タッチパネルを適用し、一目で装置運転状態が確認でき、「操作ガイダンス」 「イベント履歴」 「各種計測」の表示が可能です。

入出力電圧ワイドレンジ

定格入出力電圧を200~220Vの範囲で設定できる仕様にしました。従来の定格入出力電圧(200、210V)に220Vを加えワイドレンジを実現しました。
さらに入力電圧許容範囲を定格電圧の-30~+10%とし、電圧変動が大きい送電環境下でもバッテリ運転に移行せずに出力電圧を一定に保ちます(ただし負荷の条件によります)。

ネットワークシステムの充実(オプション)

オプションのWeb/SNMPカードを搭載することにより、Webブラウザによる状態監視、Eメールによるイベント通知、リモートメンテナンス、マルチサーバシャットダウン、SNMPマネージャソフトによる状態監視(JEMA-MIB対応)を可能としました。

内蔵形保守バイパス回路(オプション)

保守バイパス回路をオプションにてUPS装置に内蔵できる構造としました。UPS装置内部に保守バイパス回路を設けることにより、UPS装置のみで、より高いメンテナンス性を実現できます。

定格・仕様

*1

入力電圧の低下により、入力電流制限レベルに達した場合には、不足分をバッテリから補います。この状態での運転を長時間続けると、バッテリ放電終止に至ります。

*2

鉛蓄電池180セル仕様についてはご相談ください。

*3

Aレンジ(周囲1mの地点の平均値)

バッテリ(寿命・バックアップ時間)

バッテリの種類

UPSは商用電源が停電すると、バッテリ電源を使用します。通常は10分間程度の停電時間をカバーする容量としており、これ以上長時間の停電をカバーする場合は、バッテリ容量を大きくする必要があります。
しかし、バッテリで長時間の停電をカバーするのは経済的ではないため、1時間以上のカバーが必要な場合は、一般的には入力系統側に、非常用自家発電設備を設けます。
バッテリにはいろいろ種類がありますが、UPSには主として経済的理由から、急放電形の鉛蓄電池を用いることが一般的です。最近では、急放電形鉛蓄電池にもいろいろ種類ができています。
参考までに代表的なバッテリの概略比較を紹介します。

周囲温度25℃、放電回数は数回、0.1~0.16C10 A放電時の期待寿命です。

標準バッテリ盤

バッテリ容量が4,800Ah・セル以上になると、火災予防条例の適用を受けます。その場合、所轄消防署への届出や換気設備の設置が必要となります。

注1

停電補償時間は、周囲温度25℃の初期値です。また適用バッテリは、小型制御弁式鉛蓄電池で、期待寿命は約5年(25℃)です。

注2

バッテリ盤の高さ寸法は、チャンネルベース高さ50mmを含んでいます。

上記バッテリー以外のカスタマイズも可能です。詳しくはお問い合わせください。

UPS基本構成

入出力インタフェース

標準インタフェース
オプションインタフェース

寸法・質量

注1

UPS装置の高さ寸法にはチャンネルベース高さ50mmを含んでいます。

注2

内蔵形保守バイパス回路(オプション)付き仕様品も同一寸法です。

設置計画

配線

UPSの外線端子は、前面下部に設けてあります。

設置場所・保守スペース

  • 設置場所は屋内とし、不燃構造の部屋に設置してください。

  • UPSは前面保守スペースが必要です。

  • UPSはファンによる強制冷却をしており、じんあいを嫌います。設置場所の床は、Pタイルや防じん塗装をおすすめします。

  • 塩害および腐食性ガス流入のない環境に設置願います。

搬入・据付

  • 横倒し搬入はしないでください。(必要な際は、別途ご相談ください。)

  • 右記寸法以上の搬入ルートを確保してください。幅1,000mm×高2,100mm以上

  • 設置場所の床荷重をご確認ください。

接地電流・接地

  • UPSの接地はC種(10Ω以下)が必要ですのでご準備ください。

  • 入力系統は、非接地またはS相接地のみに対応します。

  • UPSは非絶縁タイプですので、UPSの入力系統が接地されている場合、UPSの出力系統と接地しないでください。

  • UPSの入力が1線接地の場合、内部ノイズフィルタの接地コンデンサの影響により接地電流が流れます。ELRなどを設置する場合、設定値は200mA以上、動作時間は0.3秒以上で選定願います。なお、UPS入力系統にはELB(漏電遮断器)は設けないでください。

  • UPSの入力系統および直送入力系統それぞれに、漏電リレーなどが設けられている場合には、事前にご相談ください。

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