UPS6000D-3シリーズ

高速スイッチングにより高性能
常時インバータ給電方式
三相3線 400~1,000kVA
常時インバータ給電方式
三相3線 400~1,000kVA
高速スイッチングにより高性能
UPS6000D-3シリーズでは従来のIGBT※1より、低損失、高周波スイッチング特性の向上した、新第五世代IGBTを採用することにより、さらに高信頼・高性能を実現しました。
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※1
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Insulated Gate Bipolar Transistor
制御部と監視部の独立化により高信頼
制御部と監視部を独立化し、さらに監視部はソフトとハードの二重化を図り、高信頼性を実現しました。
IGBTパワーモジュールにより高信頼
IGBT、ヒューズおよび駆動回路などを一体構造とし、配線については大電流基板を採用し、高信頼性を実現しました。また、モジュールはプラグイン式のトレイ構造とし、前面保守を実現しました。
最新制御プロセッサによりオールディジタル化
高性能プロセッサなどによるオールディジタル化で、部品点数を大幅に削減し、高信頼性を実現しました。
定格・仕様
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*1
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415、6600Vも製作可能
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*2
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直流回路電圧は鉛蓄電池の場合
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*3
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400Hzは別シリーズ
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*4
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0.8/0.9同一寸法
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*5
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定格力率~1.0では定格kW保証
蓄電池(寿命・バックアップ時間)
蓄電池の種類と概要
UPSは商用電源が停電すると、蓄電池電源を使用します。しかし、蓄電池で長時間の停電をカバーするのは経済的ではありません。
通常は5分間または10分間程度の短時間をカバーする容量としており、これ以上長時間の停電をカバーする場合は、非常用自家発電設備を設けます。
蓄電池にはいろいろ種類がありますが、UPSには主として経済的理由から、急放電形の鉛蓄電池を用いることが一般的です。最近では、急放電形鉛蓄電池にもいろいろ種類ができています。
参考までに代表的な蓄電池の概略比較を紹介します。
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周囲温度25℃、放電回数は数回、0.1~0.16C10A放電時の期待寿命です。
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上記バッテリー以外のカスタマイズも可能です。詳しくはお問い合わせください。
蓄電池容量
鉛蓄電池(FVH、MSE、長寿命MSE形)
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注1
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負荷力率80%、周囲温度25℃の場合の容量です。(保守率 : MSE形80%、FVH形95%適用)
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注2
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*印は186セルの場合の容量を示しています。
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注3
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30分などの長時間補償場合はご照会ください。
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注4
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HS-EやAHH-Eなど他の種類の蓄電池を使用する場合はご照会ください。
上記蓄電池以外のカスタマイズも可能です。詳しくは弊社営業までお問い合わせください。
システム構成一覧

回路構成例
回路構成(I)
UPS1台構成の単一システムで、直送回路を備えた無瞬断バックアップ方式の例です。比較的中・小規模のシステムに多く適用します。


回路構成(II)
UPS2台構成(並列運転)の高信頼度システムの例です。

回路構成(III)
並列冗長システムは当社が誇る個別制御による高信頼システムをさらに進化させた新しいシステム(完全独立型並列冗長システム、並列冗長出力二重化システムなど)を実現しました。これらのシステムは通常運転時の高信頼度化はもちろんのこと、システムの増設、改修、保守時などでも規制条件の少ない電源システムを目指しています。
完全独立型並列冗長システム
直送回路を含めて冗長化し、共通部を徹底的に廃除しており、冗長機1台ごとにすべてのメンテナンスができます。

並列冗長出力二重化システム
並列運転で共通部となる出力母線盤、出力切換盤(直送との切換)を二重化することにより、メンテナンス時でも、UPS並列増設時でも常にUPS電源を負荷に供給します。

回路構成(IV)
UPS5台構成(並列冗長運転)の大規模(1,000kVA以上)の高信頼度システムの例です。入力は高圧の例です。

回路構成(V)
UPS5台構成待機冗長システムの例です。

標準寸法・質量
UPS標準寸法・質量

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注1
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並列運転方式UPSはUPS本体1台分のみの質量です。
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注2
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並列運転方式UPSには無瞬断バックアップ回路は含んでいません。
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注3
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入出力共200Vの場合を示します。(ただし、1,500kVAは入力330V、出力415V)
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注4
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無瞬断バックアップ方式UPSには直送変圧器は含んでいません。
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注5
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設置場所やスペースなどにより、寸法の変更は可能です。
出力切換盤・保守用バイパス盤寸法・質量
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注1
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回路電圧200Vの場合を示します。
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注2
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保守用バイパス回路を含んでいます。
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注3
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他のシステム容量についてはご照会ください。
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注4
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設置場所やスペースなどにより、寸法の変更は可能です。
蓄電池容量・キュービクル外形寸法・質量

鉛蓄電池FVH形キュービクル式
鉛蓄電池(MSE、長寿命MSE形)キュービクル式
鉛蓄電池FPX形キュービクル式
UPS室・蓄電池室
UPS室
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UPSの保守は前面保守となっていますので、背面の保守スペースは不要です。
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UPSの冷却は、ファンによる強制空冷です。したがって、Pタイル張りや防じん塗装などの防じん仕上げをお願いします。また天井高さは2,400mm以上をおすすめします。
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室温条件は、-10~+40℃の範囲で使用できるよう設計していますが、UPSの安定稼動や寿命などの面から空調機を設けることをおすすめします。
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UPSの入力や出力などの配線は、下部ピット方式を標準にしています。したがって配線ピットを準備してください。(ピット寸法 : 深さ200~250mm、幅400~500mm)なお、配線ピットが施工できない場合には天井ラックや天井ダクトも可能です。
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接地は次のものを準備してください。
C種(10Ω以下)…専用接地が望ましい。 -
UPS保守のため壁面にコンセントを設けてください。
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搬入は各装置ごとに分割搬入が可能です。
蓄電池室
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蓄電池室は専用不燃区画とし、床および壁面(1,000mm程度の高さまで)耐酸仕上げを施してください。
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充電時に若干の水素ガスが発生しますので、換気ファンを設けてください。
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保守面は600mm以上あけてください。
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保守用に流しを設けることをおすすめします。
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蓄電池は火災予防条例の適用を受けていますので、蓄電池設備の設置届けが必要となります。
