受変電設備の予防保全
油入変圧器の油中ガス分析・絶縁油特性試験

受変電設備においては、老朽化した機器の設備全体に占める割合が次第に高くなってきており、高齢化機器の劣化状態の把握、不具合箇所の的確なる処置等が、電力供給信頼度の維持、確保及び向上に重要となってきています。

油入変圧器の内部異常や経年劣化度合、絶縁油を分析することで判断できます。

1.油中ガス分析

変圧器内部で局部的な過熱・放電等により絶縁油や絶縁物が熱分解する際に生じた分解ガスは、絶縁油中に溶解します。油中ガス分析は、この油中に溶解したガスを抽出して分析し、内部異常の有無を診断する方法です。

油中ガス分析
  • 溶解ガス量と劣化判断基準

油中ガス分析による保守管理における診断フローチャート

報告内容例

1. 油中ガスの推移

判断基準

2. ガスパターン

3. 異常診断図(組成比)

4. 特定ガス

2.絶縁油特性試験サービス

運転中の絶縁油の劣化程度を調べるために、水分・絶縁破壊電圧・全酸価および体積抵抗率で管理する事により絶縁特性の健全性を診断する方法です。

絶縁油特性試験
報告内容例

油入変圧器絶縁油診断の流れ