受変電設備の予防保全
高圧配電盤の余寿命診断サービス

高湿度絶縁特性を測定し、盤の寿命を評価します。

装置概要

局所的に高湿度空間を作成して、その空間内で表面絶縁特性を測定。

絶縁物の余寿命診断
測定対象
高経年の高圧配電盤の支持碍子
遮断機などの有機絶縁物
VCB相関バリア
MMC母線支持
現地測定方法
余寿命の推定手法
<初期設定>
ρ0

:表面抵抗率の初期値

ρn

:表面抵抗率の使用下限値
(運転電圧で部分放電発生)

<現地測定>
t1

:測定時の経過年数

ρ1a

:清掃前の表面抵抗率

ρ2a

:清掃後の表面抵抗率

<劣化進展の近似曲線>
清掃なし

:ρa(t)=ρ0/tα

清掃あり

:ρb(t)=ρ1b/(t-t1)α

診断フロー
<1.事前調査・準備>
  • 銘板記載事項(定格電圧,製造年)

  • 測定場所・対象選定

<2.現地測定>
  1. 1.

    センサ取付け(20分)

  2. 2.

    データ取得(30分)

  3. 3.

    装置撤収(10分) (※1~3を必要件数実施)

<3.診断報告書>
  • 清掃有無の余寿命

  • 清掃周期を可変とした余寿命年数算出

  • 保守更新計画提案

適用上の注意
  • 測定対象とする絶縁物の選定は、弊社担当者に相談願います。
    (対象物が固定された状態で測定するため、センサが取り付けできない可能性があります。)

  • 配電盤の設置環境における想定上限湿度をご連絡ください。
    (想定上限湿度に合わせて、現地表面抵抗測定を実施します。)

  • 劣化原因因子は、本試験結果だけでは判定できません。
    (汚損と母材変質の各影響度は評価可能です。劣化原因特定は別途お問い合わせ下さい。)