Interview 社員インタビュー

高性能なインバータの開発で省エネ社会に貢献

設計開発

2007年入社
K・N

パワエレ インダストリー事業本部
開発統括部 パワエレ機器開発センター
オートメーション機器開発部 共通Gr
電気工学卒業

2007年に入社し、インバータを担当している鈴鹿工場に配属されました。
製品の核となる半導体をはじめ、周辺機器をも含めて開発できる当社の強みをより発揮できるよう、
自分が所属する工場だけでなく、「オール富士」としての製品開発ができるリーダーを目指して、
日々奮闘しています。

現在の私の仕事

インバータの新製品開発を行う部署で、主回路設計に携わっています。主な業務は「パワー半導体」と呼ばれる電子部品の選定や設計検証、製品全体の規格対応などです。
これまで部署異動は何度かありましたが、基本的には一貫して電気設計を主軸とした業務に従事しています。インバータに近いサーボアンプという製品の開発、次世代の半導体と呼ばれ注目されているSiCを搭載した製品の開発や海外規格への対応などを経て、現在は次世代のプラットフォームとなる機種の新規開発に取り組んでいます。

仕事のやりがい、
そしてその難しさ

製品開発に当たっては機能や品質、コスト、納期などの要求を高い水準で満たす必要があり、関連する部門もマーケティングや仕様決定、評価・試験など多岐にわたります。
ある海外市場向けインバータでは従来製品にはない特殊な仕様や規格への対応を要求されました。手探りの状態で開発を始めハードルも高かったですが、海外法人の担当者や現地の規格認証官をはじめ、東京工場の研究部門や内容的に近い製品を作っていた神戸工場のスタッフなど、多くの方と協力して成功させました。このようにチーム一丸となって成し遂げる仕事には大きなやりがいを覚えます。
SiC採用機種の開発も印象に残っています。組み込む半導体が既成品では性能目標を達成できなかったため、当社の半導体製造部門である松本工場の協力を得て新たな半導体を開発。この半導体により、それまで2台のインバータが必要だった制御を1台で実現するなど、大きな開発効果を実現できました。

失敗から生まれる成長の瞬間

入社2~3年目の頃、電気回路の検討をする中でコストと品質とのバランス設計に苦しみ、解決策を見出せないまま納期にも遅れ、全体の業務に支障が出てしまうような失敗をしました。任せられた仕事に責任感を持つことは大事ですが、一人で抱え込むのではなく、知見のある周囲のメンバーや他部門、他工場などと協力しながら業務を進めることの重要さを学んだ経験です。
同時にコミュニケーション自体の質やスキルも大事であるという気づきも得られました。相手の意図していることを極力汲み取るようにとか、言葉ひとつのありなしで伝わりかたが違うなど、仕事のベースはコミュニケーションにあると言えるほど、配慮するようにしています。

私のリフレッシュ法

3歳と6歳の子供がいます。平日は育児に関する負担が妻に偏りがちなので、休日はもっぱら妻に変わって育児や買い物を担当し、それが自分のリフレッシュにもなっています。また学生時代に始めたランニングも今ではすっかり習慣化しており、東京マラソンへの出場経験もあるほどです。

キャリアパス

入社時

インバータ開発に従事し基礎技術を習得

  1. STEP.1

    2009年
    インバータ設計技術を活用したサーボアンプ開発に従事
  2. STEP.2

    2012年
    インバーターのコストダウン設計、特に海外製部品の採用検討に従事
  3. STEP.3

    2013年
    以下の開発および関連業務に従事

    ・次世代半導体であるSiCを搭載したインバータの開発や、各種の規格対応など(2年)

    ・海外市場対応機種の開発や、規格対応など(3年)

    ・次世代対応の機種開発や、規格対応など(3年)

    現在、主任を務めている

私が富士電機を選んだ理由

大学時代は電気工学を専攻していました。当社はインバータ製品を作っており、仕事でも引き続き電気工学の知識を使いたいという、自分の希望とマッチしました。説明会などに出ていた社員や、入社している大学の先輩と話したときに、若いうちから仕事を任せてもらえること、風通しのよい社風であることを聞いて入社を志望。さまざまな知識や経験を持つ人たちと日々仕事をして受ける刺激は大きいのでは、という期待も大きかったです。インバータは社会のさまざまな局面で省エネに役立ち、人々の暮らしを支えている製品です。その開発に携わって社会貢献できる喜びは、「富士電機」という会社で働くことの誇りにも繋がっています。

学生の皆さまへ

私は千葉の出身で、自分の志望するインバータの仕事に携わるためには当社の鈴鹿工場への配属が必要だったため、当初は地元に残りたいという気持ちとの葛藤がありました。最終的には「やりたいこと」と正直に向き合いましたが、今は本当に満足しています。学生の皆さんも、人それぞれの事情はあると思いますが、やはり自分自身との対話を進めて正直な気持ちを確認しながら、就活を頑張って欲しいと思います。

ページの先頭へ戻る