Interview 社員インタビュー

ものつくりの会社を支える〝ものつくり部隊〟

生産技術

2014年入社
Y・H

生産・調達本部 生産技術センター
設備技術部 設備設計課
電気電子工学卒業

2014年4月の入社以来、生産技術職として熱処理設備の開発業務に従事しています。
新人の頃は誘導加熱設備の設計技術を学び、また設計に必要なデータベースの構築にも取り組みました。
その後は誘導加熱方式を適用した、さまざまな設備の開発に携わっています。

現在の私の仕事

私の所属する部門の役割は、富士電機の「最適なものつくり」を実現することです。具体的には、各生産拠点の課題を解決するための新しい製造要素技術、自働化技術、IoT/AI技術を開発・適用すること。私は入社以来、誘導加熱技術を利用した熱処理設備の自働化や高度化に取り組んでいます。小型で高速・高精度の加熱が可能、かつ省エネである誘導加熱方式の優位性を活かせるように、各種シミュレーションを活用しながら独自の技術を盛り込んだ設備を開発して各生産拠点に適用しています。

仕事のやりがい、
そしてその難しさ

これまでのキャリアでは、自分が開発した設備が初めて工場へ導入されることとなった、「ろう付け設備」の開発が印象に残っています。ろう付けによる金属の接合処理は、それまで職人がガストーチを用いて行っていましたが、少子高齢化に伴い技術を後継していく人材の不足や、過酷な労働環境などが問題となっていました。そこで誘導加熱の技術を適用し、「いつ」「誰が」「どこで」行っても安定した接合品質が得られる、簡便自働化設備を開発することになったのです。
職人の勘どころやコツを数値化して、自在に温度をコントロールできる技術の開発が大きな課題でした。苦労も多かったですが、最終的に「いい設備だ」と評価されたときの喜びは最高でした。今まで人にしかできなかったことの機械化で得た知見は、ほかの分野の「匠」の高齢化対策にも役立てられることではないかと思います。

失敗から生まれる成長の瞬間

誘導加熱の技術開発では電磁界や熱流体などの解析シミュレーションを活用しますが、その誤りに気づかないまま設計を進めてしまったことがあります。試作コストや開発期間の削減に活用するはずが開発に遅れを生じさせてしまったため、以降はシミュレーション結果を鵜呑みにせず、「現場」「現物」「現実」を重視する「三現主義」を徹底しています。
また、ものつくり部門で働くこと自体が自分の成長を促されていると言えるでしょう。開発対象となる工場・生産ラインや製品はテーマごとに異なり、要素技術も常に進歩していきます。言わば「未知の領域」の開拓が続くわけで、そこで発生する課題や失敗を克服して業務を遂行していくには、日々勉強を重ね知識や考え方を深めることが重要です。
当社にはさまざまな分野の専門家が揃っており、その知識に触れて習得できる機会も数多くあります。そうした環境を活かして、ゆくゆくは生産工程全体を把握し、最適なものつくりを提案できる生産技術者になりたいです。

私のリフレッシュ法

体を動かすことが好きなので、サッカーやフットサルをして楽しんでいます。高校までやっていたサッカーのポジションはフォワード。社内にも年齢の垣根を超えて、同じ趣味の仲間がいるのでうれしいですね。

ある1日のスケジュール

6:30
起床
7:30
通勤
8:30
出社・始業 メールチェック
9:00
シミュレーション業務
10:30
資料作成
12:00
昼休み
13:00
課内ミーティング(週1回)
14:00
実験
16:30
データ処理
17:00
退社
19:00
帰宅
23:30
就寝

私が富士電機を選んだ理由

学生時代は実験装置の改良を通じて生産性を高める研究をしていました。その経験から生産技術に興味を持つようになりました。「ものつくり部門」が生産技術職での採用だったことも、大きな志望動機です。比較的若手のうちから仕事を任されることが多く、成長できる環境であることも大きな魅力でした。
当社は小さな半導体から大きな発電機まで、幅広い製品を生み出している電機メーカーです。多数の工場を国内外に有していることも含め、幅広い分野の知識や文化に触れる機会を得やすい会社だと思います。

学生の皆さまへ

私の場合、就活では職種や分野をある程度絞って行いました。結果として自分に合った会社を見つけることができましたが、さまざまな業界や会社を見て可能性を広げるのも良いのではないかと思います。学生時代の勉強内容とは一見して分野が異なる会社に見えても、その会社にしっかりした教育体制があれば、確実に成長していけることでしょう。ちなみに私が現在行っている業務に必要な知識のほとんどは会社に入ってから身につけたものです。そういう意味でも、会社は成長の場であることを実感しています。

ページの先頭へ戻る