APRは、どのように電力を調整するのですか?
APRは、電流を制御できる半導体素子(サイリスタやIGBTなど)を使用して、交流電力を調整しています。
サイリスタを用いた場合について図1の記号でご説明しますと、通常はA→K間は絶縁され電流が流れません。
図1 サイリスタの記号と流れる電流方向

しかし、Gのゲートに信号を与えると、導通状態となり図2のようにゼロクロスポイントになるまで電流が流れます。
図2 ゲート信号と電流が流れる時間

このようにゲート信号を制御することによって、流れる電流を調節し電力を調整します。
サイリスタは、1素子では直流または交流の半サイクル分しか制御できませんので、交流回路を制御するときは図3のように2を逆並列に接続して使用します。
図3 単相回路における制御例
