変成器(CT)の定格負担とは?
変流器の使用負担の決定について
■使用負担の決定には、メータの負担に二次ケーブル負担を加算して決定する必要があります。
使用負担〔VA〕=メータ負担〔VA1〕+二次ケーブル負担〔VA2〕
■二次ケーブル負担は下記の方法で計算することができます。
二次ケーブル負担の計算
- VA2 :
- 二次ケーブル負担 〔VA〕
- R :
- 二次ケーブルの導体抵抗 〔Ω/km〕
- L :
- 二次ケーブルの往復の長さ 〔m〕
- I :
- 定格二次電流 〔A〕
とすると、
二次ケーブル負担 VAは
VA2=R×L×I2×10-3 〔VA〕

(例)
定格2次電流5Aの変流器に二次ケーブルとして断面積2mm2
長さ5m(往復10m)の硬銅撚線を接続した場合。
硬銅撚線表より
二次ケーブルの導体抵抗 R=9.355〔Ω/km〕
二次ケーブルの往復の長さ L=5×2=10〔m〕
定格二次電流 I=5〔A〕
二次ケーブル負担 VA2=9.355×10×52×10-3=2.34〔VA〕
公称断面積 | 芯線構成 | 計算断面積 | 最大導体抵抗20℃ Ω/km |
---|---|---|---|
8mm2 | 7/1.2 | 7.917mm2 | 2.314 |
5.5mm2 | 7/1.0 | 5.498mm2 | 3.332 |
3.5mm2 | 7/0.8 | 3.519mm2 | 5.260 |
2.0mm2 | 7/0.6 | 1.975mm2 | 9.355 |
1.4mm2 | 7/0.5 | 1.375mm2 | 13.470 |
0.9mm2 | 7/0.4 | 0.8799mm2 | 21.260 |