富士電機株式会社

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商品に関する質問

パワーフィルタのノイズ減衰性能にある「静特性」「動特性」とは、どのように違うのですか?

「静特性」と「動特性」は、次のようになっております。

● 「静特性」
静特性は、信号発生器と受信器(スペクトラムアナライザ)を用いて右図の測定回路でフィルタの入出力電圧の相対値を比較します。
減衰量として表し、単位はdB(デジベル)となります。
つまり、侵入してくるノイズ電圧をどれだけ抑制できるか測定します。
なお、測定は、あくまでアースインピーダンスがゼロに近いなど理想的な測定回路で行いフィルタ単体の減衰量を測定します。
このため、実回路では、フィルタを取り付ける回路インピーダンスなどの条件により、フィルタの効果は異なります。
減衰量は、以下の式によります。
減衰量[dB]=20log10(Eout/Ein)
たとえば、減衰量が-20[dB]の場合、フィルタにより、ノイズ電圧が1/10に抑制されます。
● 「動特性」
擬似電源回路網と受信器(スペクトラムアナライザ)を用いて、下図例のようにインバータやモータなどを含めた実回路において、インバータなどからケーブルを介して電源側に伝わる雑音端子電圧(ノイズ電圧)を測定します。
動特性は、フィルタの挿入前後で、どれだけ雑音端子電圧が抑制されるかを評価します。
使用機器によって雑音端子電圧の絶対値レベルは、VCCIやCISPRなどの規格で規定されており、雑音端子電圧をその規格値以下に抑える必要があります。
このため、インバータなどから発生するノイズレベルにより、フィルタに要求される動特性の性能が異なってくることになります。
雑音端子電圧の単位は、静特性の相対値とは異なり、絶対値表示となり、dBμV(デシベルマイクロボルト)で表します。
0[dBμV]=1[μV]

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