富士電機株式会社

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商品に関する質問

SPD(避雷器)の接地端子と機器(インバータ)の接地を共通に接続した場合と、
別接地した場合の違いを具体的に説明してください。

SPDの接地端子と機器(インバータ)の接地を共通に接続した場合

  • 侵入サージ(11kV)は、SPDの部分でのインピーダンスの減少(過電圧が侵入するとインピーダンスが減少する)により、サージ電流(100A) がSPD部分を通過し、SPDの両端の端子間電圧が、1000Vに制限されます。
  • サージ電流の大きさ(100A)は、SPDのインピーダンスと、接地抵抗の大きさにより決定され、その結果、SPDの制限電圧(1000V)も決定されます。
  • 機器(インバータ)の接地は、SPDの接地と共通に接続されているので、インバータには1000Vしか印加されないこととなり、絶縁破壊はなく、過電圧保護されます。
  • 一方、接地端子部分では、11kVの侵入サージに対して、SPD端子間が1000Vであるため、残りの10kVの電位となります。ただし、この電位は非常に短い時間(20μs程度)であるため、人体への危険はありません。
接地図例

図 SPDとインバータ(被保護機器)
   の接地を共通にした場合

SPDの接地を、機器(インバータ)の接地と別にする別接地とした場合

  • この場合には、SPDは前項と同様にSPDの端子間が1000V、接地端子部が10kVの電位となります。
  • 一方、機器(インバータ)のケーブルには、SPDと同様に11kV(対地間電圧)のサージが侵入してくることになります。
  • この電圧(11kV)が、機器(インバータ)の絶縁部分(絶縁抵抗:5MΩ程度)と接地抵抗(100Ω)の直列回路に印加されることになります。
  • それぞれの部分に印加される電圧は、抵抗値に比例して分圧されるため、機器の絶縁部分にはサージの大部分の11kVが印加され、接地端子部分には0.2V程度しか印加されないこととなります。
  • したがって、SPDの接地を別接地とすると、SPDの効果が全く発揮されないことになります。(SPDの設置は全く意味がなくなります。)
接地図例

図 SPDとインバータ(被保護機器)の
   接地を別にした場合

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