富士電機株式会社

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電源機器 APR(交流電力調整器)

三相440V電源でヒータが決まっているが、APRは、どのように選定したらよいのでしょうか? また、λ結線とΔ結線では、どのような違いがありますか?

λとΔにおいてそれぞれの接続時の線電流を計算し、APRを選定します。

図 ヒータの接続例

λ接続の場合

一相のヒータ電圧=58V×4本=232V・・・・
4直列ヒータ定格電流=(5.56kW×4本)/232V≒96A
APR形式:RPNW4150-□1となります。

〔λ結線のメリット・デメリット〕
メリット
一相のヒータ電圧232Vは、線間電圧402V(232V×√3)なので、電源から見た効率は良くなります。
また、力率も高くなり、小容量のAPRで済みます。
デメリット
ヒータ断線時は一相の電流が流れないので、電源電圧のアンバランスが大きくなります。

Δ接続の場合

線間電圧=58V×4本=232V・・・・4直列
ヒータ定格電流=〔(5.56kW×4本)/232V〕×√3≒166A
APR形式:RPNW4250-□1

〔Δ結線のメリット・デメリット〕
メリット
ヒータ断線時でも三相とも電流が流れるので、λ接続に比べ電源電圧のアンバランスが小さくなります。
デメリット
APRの出力電圧を最大232Vに抑えているので、電源から見た効率が悪く、また、力率も悪くなり、大きな容量のAPRが必要になります。
ヒータ定格電圧232Vに対して、電源電圧440Vの位相制御波形が印加されますので、ヒータ寿命も短くなる傾向になります。

このケースでは、λ結線をお薦めします。

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