富士電機株式会社

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電源機器 APR(交流電力調整器)

APRの入力側と出力側にそれぞれ電圧計と電流計が接続されており,入力側の指示値が200V,100Aで,出力側の指示値が100V,100Aとなっている。
単純に電力計算すると,入力20kW〈200V×100A〉,出力10kW〈100V×100A〉となり,入力と出力の値が異なるがどうしてか?

負荷がヒータなどのように純抵抗負荷であれば電源電圧実効値と負荷電流実効値の積により電力を算出できますが,これは電圧,電流とも正弦波形の場合です。

下図にAPRの入力と出力の電圧,電流および電力波形を示しますが,APRを使用すると負荷電流は正弦波ではないため,負荷電流と電源電圧との積は負荷電流が流れている区間だけとなります。
したがって電圧計と電流計により電力を算出する場合には,電圧計はAPRの出力側の指示値によります。電流計はAPRの入力,出力とも同じ指示値ですからどちらでも構いません。
なお,電力計により電力を直接測定する場合は,APRの入力,出力どちらでも構いません。

電圧・電流・電力波形

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