富士電機株式会社

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計器・計測機器 低圧計器用変成器

計器用変流器(CT)の二次電流に5A品と1A品がありますが、どのように違うのですか?

CTの二次電流は、5Aが標準ですので、一般的には5A品が多く使用されています。1A品は、遠隔地で計測したい場合に使用します。
従来は、遠隔地で計測する場合、第1図の」ようにCTは、二次電流5A品を使用し、さらに、トランスデューサや補助CT(5/1A品)を使用しておりましたが、最近は、経済的な回路構成ができる二次定格1A品のCTと1A定格の電流計を組合せて使用するケースも増えております。

第1図 従来のトランスデューサを使用した場合 と 第2図 □/1A品を使用した場合

遠隔計測でCT二次側1A品を使用する理由は、5A品に比べ1A品は、CT二次側リード線の負担VAを1/25に軽減することができ、それだけ遠方での計測ができるからです。

CT二次側リード線の負担VAは、

〔二次電流(A)〕2×〔リード線の抵抗(Ω)〕

で決まります。従って、二次電流1Aと5Aで同サイズのリード線を使用した場合には、25倍長くリード線を配線できることになります。
具体的に、「定格負担5VAのCT」と「1VA消費する電流計」を組み合わせた場合のCT二次電流1A品と5A品について比較してみると次のようになります。リード線は、2mm2を使用するとします。

〔リード線2mm2の導体抵抗:9.24Ω/km〕
  • (CTの定格負担 5VA)-(電流計の消費 1VA)=リード線の許容負担4VA
  • 接続できるリード線の距離をX(m)とすると
二次電流1Aと5Aの場合の計算式

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