分離器はJIS C 5381-11などで規定されており、必ず設置（もしくは内蔵）しなければなりません。
大筋で分離器の役割は
・（SPD能力範囲内の）サージに対しては何ら動作してはならない
・SPD短絡故障時に安全・確実に主幹回路から切り離さなければならないとなっています。
SPDはその構造上多くの場合短絡側に壊れてしまう為、この切り離す能力が重要になります。
また、JISでは
・分離器はSPDメーカが指定しなければならない
ともなっています。
弊社の指定分離器は　SPD内蔵形　もしくは　栓形ヒューズ　を指定しています。
「MCCBでは分離器になりませんか？」とのお問合せをいただきますが、MCCBでは以下の懸念より、分離器の役割を果たせません。
・ゼロクロスでトリップする為、短絡電流（I2t）（Iの2乗ｔです）が増大しその間にSPDが焼損・爆損してしまう
・低い電流値で短絡した場合動作が遅すぎる、もしくは動作しない
・複数回のサージ侵入により、接点部の荒れ、溶着などの懸念がある

従いまして、分離器内蔵形や弊社指定の分離器を設置して、安全・安心にSPDをご使用ください。