「トランスデューサ」は、どんな役割をしているのですか?
トランスデュ-サの主な役割としては、次のようなものがあげられます。
- (1)信号レベルおよび信号形態の変換
- 各種計測機器(センサ)の数値を直流信号に変換したり、いろいろなセンサの入力信号を統一信号に変換して、コンピュ-タなどへ取り込み易くしたりします。

- (2)信号の絶縁
-
「信号の絶縁」とは、入力と出力間を絶縁することで、これもトランスデュ-サの大きな役割です。これは、各種、計測機器とコンピュ-タなどの制御装置間にトランスデュ-サを入れて絶縁することで入力側で事故が起こったときに出力側の制御装置、記憶装置、指示計器などに影響を及ぼさないようにするためです。
AC入力は、変成器(VT、CT)により、計測機器などの入力信号はフォトカプラにより 絶縁することができます。 -
フォトカプラ
発光ダイオ-ドとフォトトランジスタの組合せで入力と出力を光で分離し信号のみ伝達する部品です。(注)入力-出力間を絶縁することをアイソレ-トと言います。
- (3)遠隔地への信号伝送(電流信号への変換)
-
設備の大形化に伴い、遠方からの操作や監視が増えておりますが、トランスデュ-サで、各種計測機器(センサ)の電圧信号を電流信号に変換するとこにより、信号を安定して遠くまで送ることができます。
これは、電流信号が、電圧信号に比べてノイズに対して数千倍強く、非常に安定した精度で信号を伝送できるからです。なお、現在、IEC(国際電気標準会議)では、DC4~20mAが統一信号となっております

- (4)リニアライズ変換
- 温度センサなどの非直線性出力信号を直線化することをリニアライズといいます。一般的に温度センサの出力信号は、測定温度に対して直線ではありませんので直線(リニア)にしますと便利です。テクニカのトランスデューサは全て、リニアライズ回路機能を内部にもっています
