サステナビリティ
サプライチェーン全体を通じた環境負荷の低減
近年、資源を循環的に利用するビジネスモデルである「サーキュラーエコノミー」の必要性が世界的に求められています。富士電機は「ライフサイクル全体で環境負荷が発生しない製品づくり」を目指すため、「環境ビジョン2050」の2030年度目標に「エコデザイン規則に対応した環境配慮型製品への移行」を設定しています。
従来は、生産時の廃棄物最終処分率の削減や水の投入量の抑制に重点を置いてきましたが、現在はこれらの活動に加え、廃棄物の発生そのものを抑えることにも力を入れています。
具体的には、生産する製品について設計の見直しを行い、環境配慮型製品への切り替えに取り組んでいます。2025年度は、環境配慮型製品への移行に向けて環境配慮型製品計画WGをあらたに立ち上げ、製品設計段階から環境負荷を低減するための取り組みを推進し、欧州のエコデザイン規則(ESPR)に基づく独自評価項目の策定や、環境配慮設計基準の改訂準備を開始しました。
また、お取引先様と協力し、カーボンフットプリントの算定とその低減に向けた活動を推進しています。最終的な目標は、ライフサイクルを通じて環境負荷ゼロを実現し、「循環型社会の実現」および「自然共生社会の実現」に寄与することです。
資源の有効利用・原材料の削減活動
富士電機の「資源の有効利用・原材料の削減」活動では、全社の環境配慮設計基準に則り、工場ごとに製品の環境改善を推進しており、以下のような取り組みをしています。
製品設計段階:小型・軽量化、長寿命化、再生材への切り替え、包装材の簡素化、難リサイクルプラスチックの最小化、有害化学物質の不使用に取り組んでいます。
製品製造段階:歩留まり向上、副産物の再利用、不良品の削減、梱包材のリユースや廃棄物の分別強化を通して再資源化率の向上を目指しています。
富士電機は、継続的な改善活動に取り組み、環境配慮型製品への切り替えを図っていきます。
製品のライフサイクル全体での環境負荷の低減
欧州を中心にサーキュラーエコノミーへの移行に向けた規制が進みつつあり、企業に対しては、サプライチェーン全体での環境負荷低減への取り組みが求められています。富士電機は、環境ビジョン2050で掲げた「循環型社会の実現」に向けて、ESPRに基づく環境配慮設計基準の策定を進め、サーキュラーエコノミーを実現する製品設計を目指しています。
<カーボンフットプリント(CFP)への対応>
製品のライフサイクルで排出される温室効果ガスをCO2排出量として数値化する取り組みを進めています。
2025年度は、CFP算定用の内製ツールの開発に着手し、代表5機種(回転機、変圧器、自動販売機、半導体、電磁開閉器)でシステムによるCFP試算を行いました。
2026年度は、算定機種を拡大するとともに、お取引先様との連携による一次データの収集と一次データを活用したCFP算定に取り組んでいきます。
サーキュラーエコノミーの推進
<環境配慮型製品>
富士電機は、「環境配慮型製品」への移行を、サーキュラーエコノミー推進の柱としています。ESPRをはじめとする国際的な規制に適合した評価項目や基準を設定し、製品企画や設計段階で当社製品の環境負荷を評価する仕組みを構築することで、環境負荷の低減を進めています。
<環境トレーサビリティ>
製品がサステナブルな方法で生産されているかを見える化するために、製品単位での環境トレーサビリティの可視化(EU デジタル製品パスポート)への対応を進めていきます。取引先様と連携し、製品の原材料、CFP、リサイクル性などの情報をお客様や社会に開示し、お客様に安心して選んでいただける仕組みづくりに取り組みます。