サステナビリティ
次世代育成支援
国内の事業所では、小学生・中学生を対象に科学技術の素晴らしさやものつくりの大切さを伝えていくために、社員が講師となって授業を行う「理科教室」や教員向け企業研修の受入れを行っています。また、「職場体験・工場見学」などに加え、自立支援や企業講話など、社会に出て職業人として自立していくためのキャリア教育、教育支援活動に積極的に取り組んでいます。
一方、海外では、経済発展著しい東南アジア地域において、理工系大学に対し実験機器(当社製品)を寄贈するなど、技術支援を行っています。また、職業訓練学校の指導者を日本に招き、機器操作・メンテナンスの方法や現地での効果的な指導方法等を学んでもらう研修も行っています。
次世代育成支援活動テーマ
理科教室
子どもの理科離れを背景に、科学技術の素晴らしさを子どもたちに伝えていくための活動です。
【活動事例】
「アンプラグドプログラミングの実験」東京都日野市
「風力発電の実験を通して発電の仕組みを学ぶ」神奈川県川崎市
「子ども大学こうのすと連携した理科教室」埼玉県鴻巣市(鴻巣市教育委員会・地元小学校)
「手作りモータ製作」北海道札幌市(札幌市立中央小学校)、宮城県仙台市
「自動販売機の出前授業」沖縄県那覇市
「3Dプリンターでコマを作ろう」東京都江東区(江東区立第二亀戸小学校)


教員向け研修
企業と教育界のコミュニケーション促進の一環として、教員の企業研修の受け入れを行っています。教員の方に企業活動の考え方や人材育成の取り組みなどについて理解を深めてもらうことを目的としています。
【活動事例】
「教員の民間企業研修」一般財団法人 経済広報センター
「理科実技研修」東京都日野市(日野市教育委員会)


職場体験・工場見学
子どもたちのものつくりへの興味・関心を喚起する職場体験や、地域住民の皆様に、当社の技術・製品やさまざまな取り組みを伝え、当社を理解していただくための工場見学を実施しています。
【活動事例】
「親子で楽しむ工場見学会の開催」
「海外子会社における就業体験」
「小学生の社会科見学受入」
「看護大学生の実習受入」
「中学生の職場体験学習受入」 他


海外での教育支援

当社製品の寄贈や教育の研修を当社で行うことを通じて、対象国での技術教育の質向上に貢献しています。
【活動事例】
「近隣学校で講座を開講」タイ
「教育教材の寄贈」ベトナム(ハノイ工科大学)
「大学への研究用教材の寄贈」インドネシア(ダルマ・プルサダ大学)
「職業訓練校指導者向け技術研修」カンボジア(JICAとの協働)]
「奨学金の寄贈」ベトナム(ホーチミン市工科大学)
活動事例
理科教室

2024年3月12日から15日にかけて、東京都日野市の小学校2校で理科教室を開催しました。富士電機ITソリューション株式会社では、学校ICT環境の整備を積極的に進めている日野市の小中学校に教員・児童用の端末導入やネットワークの環境整備を行い、ICT支援員による日々のサポートを通じ、先生方との信頼関係構築に努めています。同社の社員4名が講師となって、221名の小学生と一緒に、炊飯器の温度調整プログラムを乾電池で再現するアンプラグドプログラミングの実験を楽しみました。子供たちからは、「わたしたちでやるのがこんなに大変な温度調整を、機械はプログラムで自動でやっていることが理解できた」「機械の中にはいろいろな役割があることがわかった」などの感想をもらいました。
「先生方からは来年の要望もいただいており、当社のICTビジネスが次世代育成に貢献できるようこれからも頑張っていきます」(社員)

川崎工場は、2023年1月と2月に、川崎市の東生田小学校と大島小学校にて、6年生157人を対象とした理科教室を開催しました。理科教室には2017 年度から取り組んでおり、子どもたちに科学の学びを通じて、ものつくりへの興味を高めてもらうことを期待しています。今回のテーマは川崎工場の事業内容に近い風力発電です。子どもたちの年齢に近い新入社員が講師となり、牛乳パックで作った羽根とモータを用いて、「なぜ風の力で電気が起こせるのか」「条件の違いにより発電量は変化するのか」などの実験を行いました。子どもたちからは「実験をして、考えることが得意になった」「苦手だった理科が好きになった」などの感想が寄せられました。
教員向け研修

2024年8月7日から2日間、東京都日野市の小学校教員19人を対象に、能力開発センター(東京工場地区)で研修を開催しました。この研修は(一財)経済広報センターが主催するもので、教員の方に企業活動の考え方や人財育成の取り組みなどについて理解を深めていただくことを目的としています。当日は、当社の事業・製品紹介、工場見学のほか、ものつくり・品質管理の考え方、安全の取り組みなど実習をまじえて経験していただきました。
工場見学

松本工場では、2021年11月8日、CSR活動の一環として、松本市立筑摩小学校の3年生49人を招待し、十分な感染対策を講じたうえで工場見学会を開催しました。松本工場の主力製品であるパワー半導体は、普段目にすることはほとんどありませんが、子どもたちは社員の説明に熱心に耳を傾け、新幹線、車、パソコン、家電などの身近な製品に使われ重要な役割を果たしていることを理解して、とても感銘を受けた様子でした。他にもパワー半導体の生産工程やコージェネレーション(熱電併給)設備を見学していただき、松本工場を身近に感じてもらう貴重な機会になりました。
教育支援

2024年、富士電機テクニカは、四国地区において、高松市の大手前高松中学校の地域貢献プロジェクトに協賛しました。本プロジェクトは香川県内の特産品を扱うカタログギフトを制作するもので、中学生が主体となり、地元企業への協力依頼を含む全てを行う全国初の取り組みです。当社もカタログギフトの購入やお取引先様への配布など、協賛企業として支援しました。今後も学生の学習機会の創出と地域の活性化に貢献していきたいです。

2024年1月13日、マレーシア富士電機社は、次世代教育支援の一環としてクリム地区の教育局と協力して「STEM CARNIVAL KBB2024」を開催し、近隣地域の中学生や教師など約250人と当社従業員約30人が参加しました。本イベントは、STEM(注)の重要性を学生たちに伝えるもので、STEM技術を活かした競技会や、講演・技術展示などさまざまな催しを行いました。
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(注)
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科学、技術、工学、数学

富士電機マニュファクチャリング(タイランド)社は、2023年の富士電機創立100周年を記念した社会貢献活動の一環として、近隣の高専2校において、日本語、品質・ものつくり、電気機器に関する講座を開き、次世代育成を支援しています 。一部の講座では、社員が講師を務め業務知識や私たちの製品に関する情報を伝えていきます。初回は、2022年9月20日から2日間、品質(ISO)に関する講座を実施し、学生たちからも好評を得られました。
「講座を通して、将来の仕事で活かせる知識・スキルを身に着けてほしいです」(社員)