エネルギーマネジメント
蒸気発生ヒートポンプ

蒸気発生ヒートポンプとは…
工場で排出される未利用の温水から熱を吸収し、飽和蒸気を発生させます。
工場のさまざまな蒸気加熱プロセスに適用でき、ランニングコスト削減につながります。
当社の自動販売機で培ったヒートポンプ技術を活用しています。
導入のメリット
排出後の熱をヒートポンプで再利用、エネルギーコストを劇的に削減できます。

6つの特長
ボイラより省エネ
蒸気発生ヒートポンプなら、ボイラに比べ蒸気単価を大幅低減

低CO2
⾼い省エネ性でCO2排出量も⼤幅低減

コンパクトで
設置が⾃由
設置が⾃由
幅1m奥⾏1mのコンパクト設計で屋外設置も可能。設置場所を選びません。加熱設備の近傍に設置でき、蒸気の放熱ロスを最⼩限にすることが可能です。
⾼信頼性
蒸気系統や排温⽔系統の変動に⾃動で追従し、安定運転します。異常発⽣時には素早く警報を発すると共に、⾃動制御により安全を確保します。
使いやすい
監視操作画⾯
監視操作画⾯
タッチパネル式の監視操作画⾯で、⾒やすく操作が簡単です。
遠隔監視・
遠隔操作
遠隔操作
中央制御室からの遠隔監視・遠隔操作が可能です。パソコンからの遠隔監視・遠隔操作も可能です。EMS製品と連携し工場全体でのエネルギー最適化に貢献します(EMS:エネルギーマネジメントシステム)。
システム構成
エネルギー最適化システムやエネルギー監視システムと連携が可能です。

熱源と適⽤先

製品情報
FHP-30

特長
120℃蒸気を供給 COP=3.5 加熱能⼒30kW
標準仕様・外形寸法
標準仕様
外形寸法

関連法規
低圧冷媒の使用で高圧ガス保安法の対象外です。
取り扱いに資格者が不要で、圧力容器の技能講習・特別教育も不要です。
高圧ガス保安法
(一般高圧ガス保安規則・冷凍保安規則)
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注1
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法で規定された検査は不要ですが,当社規定のメンテナンスの実施は必要となります。
労働安全衛生法
(労働安全衛生法施行令)
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注2
-
法で規定された検査は不要ですが,当社規定のメンテナンスの実施は必要となります。
導⼊事例
導入事例1
クリーンルーム空調の加湿蒸気利用(富士電機パワーセミコンダクタ飯山工場)

灯油コスト:98円/L 電力コスト:15円/kWh
電力CO2排出係数:0.509kg-CO2/kWhとして計算した値
車載用パワー半導体を製造している富士電機パワーセミコンダクタ飯山工場では、電力の安定確保のために敷地内でディーゼルエンジンによる自家発電を行っています。このエンジンから発生する未利用排熱を有効活用して工場の省エネに繋げられないか検討していました。
そこでクリーンルームに供給する蒸気に着目しました。クリーンルームでは静電気防止のためにクリーンルーム専用ボイラで蒸気を作り加湿しています。今年3月から蒸気発生ヒートポンプを導入し、ディーゼルエンジンの排熱を利用して作った蒸気の供給実証を開始しました。
その結果、蒸気発生ヒートポンプ導入前の省エネ計画よりも燃料代や電気代を格段に削減することができました。日本海側という立地条件のため、10月から翌年6月頃まで加湿の必要性が高いことを考慮すると、必要な年間燃料費やCO2排出量は予想よりもかなり低減できる見通しです。
富士電機パワーセミコンダクタ株式会社
飯山工場 総務課 上原 博文
導入事例2
塗装ライン 部品洗浄工程の排温水利用(当社自動販売機工場)

導入事例3
洗浄機排温水利用

導入事例4
自家発・コージェネの温水利用

カタログ
開発ストーリー Stories

蒸気発⽣ヒートポンプで「ミッション︓ポッシブル」 脱炭素化を加速せよ︕
節電、再生可能エネルギーの利用など、企業はあの手この手で脱炭素化の実現を目指している。富士電機は、この課題を解決するため、「蒸気発生ヒートポンプ(以下、ヒートポンプ)」を製品化している。ヒートポンプの魅力と、進行中のプロジェクトについて4人の社員に話を聞いた。