2025年調査(最新レポート)
鋳造工場における脱炭素化への取り組みの現状と課題
鋳造工場における脱炭素化への取り組みの現状と課題

調査資料全文は2025年9月公開予定
鋳造工場に求められる脱炭素化
近年、鋳造業界では脱炭素化への取り組みが課題となっています。脱炭素化への取り組みが重要視される背景には、国内外での脱炭素化政策の推進や主要取引先企業での環境対応強化、さらにはサプライチェーン全体での排出量削減への期待の高まりなどがあり、さまざまな要因が現場にも影響を与えています。
一般に鋳造工程はエネルギー消費が多く、他の製造プロセスと比べてもCO2排出量が高い傾向にあり、使用するエネルギーの転換やCO2排出量の可視化に取り組むなど、脱炭素化の取り組みが進みつつあります。
脱炭素化への取り組みの現状と課題とは
本調査では、鋳造工場における脱炭素化への取り組みの現状と課題について、鋳造工場に勤務する主に製造・生産部門を対象にインターネット調査を実施しました。
具体的には脱炭素化への取り組み現状、企業として期待する成果、具体的な目標設定・計画、現在実施・検討している取り組み状況、脱炭素化を推進するうえでの問題・課題などの回答結果と、当社が提供する製品・サービスによる、カーボンニュートラル・省エネに関連する導入事例をご紹介しています。
以下は、調査項目のうち「脱炭素化への取り組み現状」と「脱炭素化の推進により企業として期待する成果」の設問に対する回答結果をご紹介します。
脱炭素化への取り組み現状
脱炭素化への取り組みについて、「現在取り組んでいる」と回答したのは全体の31.2%、「今後取り組む予定がある」が10.4%となりました(図1)。 従業員規模別では従業員数が多くなるほど脱炭素化への取り組みが進んでいる傾向がみられました。

脱炭素化の推進により企業として期待する成果
脱炭素化への取り組み状況について「現在取り組んでいる」「今後取り組む予定がある」のいずれかを回答した方への設問で、脱炭素化の推進により、企業として期待する成果について、もっとも回答が多かったのは「エネルギーコストの削減」で47.5%,、次いで「生産効率の向上」で45.0%、「環境負荷の低減」で42.5%の順に続く結果となりました(図2)。
※回答数が少ないため参考データとなります。

調査概要
・対象エリア:全国
・調査対象者:事業所形態が鋳造工場
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2025年6月6日~6月13日
・有効回答数:96人

目次
[調査項目]
・脱炭素化への取り組み現状
・脱炭素化の推進により企業として期待する成果
・脱炭素化に向けた具体的な目標設定・計画
・脱炭素化のために現在実施・検討している取り組み
・今後さらに脱炭素化に関連した取り組みが進むと思われるか
・脱炭素化を推進するうえでの問題・課題
・参考資料1:熱源転換によるCO2排出量の削減
・参考資料2:カーボンニュートラルに向けた電力の見える化
・参考資料3:ソフトセンサーによるCO2排出量の削減
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