デジタルピッキングシステム
デジタルアソートシステム(DAS/種まき方式)とは

デジタルアソートシステム(DAS/種まき方式)

デジタルアソートシステム(DAS/種まき方式)とは

デジタルアソートシステム(DAS:Digital Assort System)はアソート(種まき)向けの仕分け作業を支援するデジタルピッキングシステムです。

倉庫現場に応じてハンディターミナルや固定式/無線式/ゲート式などの表示器が用いられ、上位システム(倉庫管理システムや在庫管理システム)からの仕分けする商品の情報を設定もしくはデータ連携させることで、どの間口(配送先など)に商品を何個仕分ければいいのかを表示器で確認することができます。表示器は単色(シングル)と複数色(マルチ)に対応しているものがあり、色と商品を関連付けて仕分け作業を可能にします。

一般にデジタルアソートシステムはデジタルピッキングシステム(DPS/摘み取り式)としても利用できる機能を有しています。

特長・メリット

紙のリストによる仕分け作業の場合、作業者の手がふさがってしまったり、仕分けミスが発生しやすくなったり、仕分け後の結果を上位システム向けに入力作業が発生してしまいます。

デジタルアソートシステムの場合は、表示機の色で作業ができるため、作業者がハンズフリーで仕分け作業が可能になります。また色で仕分け先を判断できるため、仕分けミスを減らすことができます。これは例えば取引先からのクレームを減らすことを意味します。さらに、上位システムとデータ連携をすることで、入力にかかる作業負荷もなくなります。

デジタルアソートシステム(種まき方式)の作業イメージ

デジタルアソートシステム(種まき方式)の作業イメージ
  • 仕分け担当者が仕分け対象の商品と表示器の色を関連付けします。

  • 仕分けを開始すると、仕分け先の表示機が点灯します。

  • 1回の仕分け作業で最大5色(5商品)の仕分けが可能です。

  • 紙のリストが不要のため、作業者の負担を軽減することができます。

  • 仕分けの際に文字を読む必要がなくなります。

①仕分け対象の商品と表示機の色を関連付け

①仕分け対象の商品と表示機の色を関連付け

仕分け作業者は対象商品と表示機の色を関連付けします。この写真では作業担当者が「赤」ボタンの担当であるとをわかりやすくするために赤いリストバンドをしています。

この場合、赤いリストバンドをしている仕分け作業担当者は1回目は「赤いボタンで商品A」、2回目は「赤いボタンで商品B」、3回目は「赤いボタンで商品C」と赤く光った表示機に対して仕分け作業(種まき)を繰り返すイメージになります。

②表示器の点灯したボタンを押すと発注数が表示

指定した色が点灯している表示器(ここでは赤)まで移動し、ボタンを押すと、その店舗(間口)での発注数が表示されます。

③表示器に表示された数を確認

表示器に表示された商品数を確認します。写真では表示器に「2」と表示されており、この店舗から対象商品2個の発注があることがわかります。

④表示器に表示された数を仕分けする

表示器に表示された商品数を確認します。写真では表示器に「2」と表示されているため、こ対象商品2個を仕分けしています。

⑤仕分け作業後、再度ボタンを押す

必要な数だけ商品を仕分けしたら、点灯しているボタンを押します。

⑥仕分け作業の完了

仕分け後、点灯しているボタンを押しすと”End”が表示されます。これでこの店舗(間口)への仕分け作業が完了したと記録され、作業者は次の仕分け先へ移動します。

株式会社富士達様は焼肉チェーン店「七輪焼肉安安」など、160店舗以上の外食チェーンを展開しています。事業の急成長とともに店舗数が増加していく中、全国の店舗に食材を配送する物流センターに、「デジタルピッキングシステム(DAS/DPS)」を導入し、紙のリストで行っていた仕分け作業をデジタル化することで倉庫内業務の効率化を実現しました。

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