UPSバッテリの重要性
          
        
        
      UPSのバッテリは、電力会社等からの電力供給が無くなった(停電)時、負荷に送る電気エネルギーを貯めておくものです。いざという時のため、バッテリを常に使用できる状態に維持管理する事は非常に重要です。
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寿命になったバッテリを使用していると、UPS装置が正常に動作していても停電の時に負荷へ電源供給ができません。 
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UPSに使用されるバッテリの品質は、UPSから電源供給されているコンピュータなどの運用品質に大きく影響します。それら重要負荷の運用品質を低下させないためにUPSのバッテリの品質維持管理を行う事は必要不可欠です。 
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重要設備に使用されているUPSは、早めにバッテリ交換を行ってください。寿命期のバッテリは、徐々に容量が低下するのではなく、突然に使用できなくなる特性があります。 
バッテリの種類と寿命
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周囲温度25℃、放電回数は数回、2.0C10A放電時での年数です。(電池工業会 SBAG0304) 
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バッテリの種類により期待寿命の算出条件が異なります。 
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バッテリ寿命とは、容量が定格の80%以下になったときを言います。 
 (M-UPSに使用しているバッテリやFPX形バッテリ等の一部小型制御弁式バッテリは、50%以下を寿命としている場合があります。)
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長寿命型バッテリの寿命には13~15年程度(設置環境や放電条件により異なります)とも言われるものがあります。このようなバッテリの交換計画にあたってはUPS本体の寿命も勘案し、「バッテリ更新をする」のか、または「UPSシステムリニューアルする」のかを充分に検討する事をお勧めします。 
バッテリの寿命診断方法
バッテリ寿命の診断方法は大きく3種類あります。
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バッテリの内部抵抗を測定して規格以内であることを確認する方法。(内部抵抗計方式) 
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放電用模擬負荷装置を用いてバッテリの放電を行い、規定以上の容量があるかを診断する方法。(模擬負荷放電方式) 
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BSC診断*でセル全数のバッテリ放電試験を行い診断する方法。(BSC診断方式) - 
* 富士電機の独自診断方法です(特許取得済み) 
 
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下表に各々の詳細を記します。









