導入事例

キュポラから電気炉への移行事例

　CO2排出量削減　 　省エネ対策　 　遠隔監視　

キュポラから電気炉（高周波誘導炉）への移行・導入事例。導入以前の課題として脱炭素化・グリーン成長戦略に向けた製造体制の構築、省エネルギー・CO2削減の実現がありました。熱源がコークスであるキュポラから電気が熱源である電気炉へ移行したことで、環境負荷低減、品質・安全性の向上・保守部品供給の安定化を実現しました。

工業炉は原料や製品を加熱し、溶かしたり形状を変えたりするために利用され、鋳造、溶接、炉やガラスの製造など幅広い産業で使用されます。

例えば、鋳造工場では金属を溶かして形状を作り出し、自動車や建物の製造に活用されています。工業炉は私たちの生活や産業の発展に欠かせない存在です。

一方で、工業炉はCO2排出量削減が課題となっています。一般財団法人日本工業炉協会によると、工業炉は日本全体のエネルギー消費量の15%相当、温室効果ガス排出量のうち、12%を占めていると言われています。

持続可能な未来を築くために、企業は事業活動に取り組むだけではなく、工業炉のCO2排出削減に向けた取り組みが求められています。

工業炉のCO2排出削減に向けた施策の一つが熱源転換です。

熱源転換とは、ある熱源から別の熱源への切り替えを指します。鋳造工場の場合、例えば、燃焼過熱から電気加熱への切り替えを進めることなどがあります。

燃焼加熱とは燃料（ガス、油、石炭など）の燃焼反応によって熱を発生させる方法です。例えば工業炉ではキュポラがこれに該当します。

電気加熱とは電気エネルギーを利用して熱を生成する方法です。電気加熱によって熱を発生させる装置の代表例には電気炉/誘導炉があります。

熱源転換の目的は、エネルギー効率の向上や環境負荷の軽減、コスト削減などです。新しい熱源の導入によって、よりクリーンで持続可能な熱源を利用し、鋳造工場の生産性や競争力を向上させることが期待されます。

1910年、静岡県焼津市で創業して以来、我が国のものづくりを支えてきた株式会社赤阪鐵工所は、次世代に向けた革新にチャレンジする企業です。「社会的要請である脱炭素化・グリーン成長戦略に向けた製造体制の構築」を中期経営計画に掲げ、キュポラから富士電機製の高周波誘導炉への移行を決断されました。

［導入製品・システム］
・高周波誘導炉（F-MELT100G）
・操炉監視システム

［導入以前の課題］
・脱炭素化・グリーン成長戦略に向けた製造体制の構築
・省エネルギー
・CO2削減の実現

［導入によるメリット］
・環境負荷低減
・品質・安全性の向上
・保守部品供給の安定化

・中期経営計画の概要について
「熱源がコークスであるキューポラから電気が熱源である電気炉への移行が今回の計画の一つです。」

・カーボンニュートラルを達成するための課題とは？
「CO2を大量に排出してるってことでそれを削減していくところが一番の課題ですね。」

・当社の高周波誘導炉を採用した理由について
「富士電機さんが業界トップシェアを持っているってことと、最新鋭の電気炉を紹介していただけたってとこですね。」
「保守部品の供給が安定してらっしゃるってところが良かったですね。」

・電気炉（高周波誘導炉）のメリットとは？
「電気炉に変えることによってのCO2の削減+品質が向上するから環境負荷の低減、安全性が向上するということです、これがたくさんあることによって私どもの良質な鋳物のに、制作に貢献できる電気炉だということです。」

※インタービューした内容をそのまま掲載しています。